【特別企画:Windows 10を使ってみよう!】インストール前の準備編:“もしも”のためにバックアップをしておこう!

前回、「Windows 10」について簡単に紹介しましたが、今回は「Windows 10」をインストールする前にやっておいたほうがよいことについてまとめてみました。

「Windows 10」をインストールしたいけど、二の足を踏んでいる方もいると思います。大方、インストール後のトラブルの対処法に不安があったり、環境の復元方法がわからないという方だと思います。「Windows 10」へアップグレード後、元のOSのバージョンに簡単に戻すこともできますが、トラブルが全くないと断言はできません。そこで、活用したいのが、「Windows 7」と「Windows 8.1」のバックアップ機能です。それまで使っていた環境をバックアップしておけば、何かトラブルが発生しても確実に元の環境に戻すことが出来ます。各OSのバックアップ方法を解説しましょう。

●「Windows 7」のバックアップの基本を知ろう!

「Windows 7」は、「コントロールパネル」からバックアップを実行できます。手順としては、「コントロールパネル」から「システムとセキュリティ」、そして「バックアップと復元」を選択すると、メニュー左に「システムイメージの作成」と「システム修復ディスクの作成」、そして右画面には「バックアップの設定」と、バックアップ関連の項目が3種類が登場します。少々混同してしまいますが、念の為に、これら3種類について解説しておきましょう。

「システム修復ディスクの作成」は、「Windows 7」搭載のパソコンがまったく起動しない危機的状況に活用します。つまりハードディスクから起動できないので、「システム修復ディスク」から起動して、修復するというイメージです。後に活用方法は解説しますが、最悪の事態の助っ人としてのポジションです。

「システムイメージの作成」と「バックアップの設定」の違いは、前者がドライブ構成も含めて、丸ごとイメージファイル化できる機能で、パソコンを初期化せずにバックアップの時点に遡って修復できる機能です。バックアップ後には、「システム修復ディスクの作成」が起動して、起動ディスクを作成するか否かを選択します。万が一に備えて、「システム修復ディスク」は作成します。作成方法は、後述します。

後者は、重要な音楽ファイルや写真などの画像ファイル、そして文書ファイルなど、ユーザーが使用しているファイルを指定してバックアップできます。また、任意にWindowsシステムを選択して、バックアップすることも可能で、丸ごとバックアップして、システムのイメージファイル化もできるのです。

どちらも同じような機能に思えますが、前者はバックアップ時点におけるシステム全体のイメージファイル、後者は設定によっては、スケジュールで定期的にバックアップができ、個別のフォルダのバックアップが可能など、似て非なるものです。「Windows 7」では、後者の「バックアップの設定」でのバックアップ方法を解説します。「Windows 7」での日頃のバックアップ知識としても役立ちます。

●「Windows 7」のハードディスクをまるごとバックアップ

まずは、まるごとバックアップする手順を解説していきますが、その前にバックアップ用のメディアをパソコンに接続します。ここではオススメでトラブルも少ないUSB接続の外付けハードディスクを利用しますが、DVDやUSBメモリを指定してバックアップすることも可能です。

バックアップするメディアを接続したら、「コントロールパネル」へアクセスして、いよいよバックアップ開始! 手順を解説していきますが、その前に要注意! バックアップ前には、「電源オプション」から「コンピューターがスリープになる時間を変更」をクリックして、「コンピューターをスリープ状態にする」の設定を「なし」に設定しましょう。なぜなら、スリープ状態になると、バックアップ作業が中断され、バックアップに問題が生じる可能性も否めないからです。電源の設定を完了させてから、バックアップを開始させましょう。

1.「コントロールパネル」へアクセスして、「システムとセキュリティ」 の「バックアップの作成」をクリックします。この画面が表示されていない場合は、「コントロールパネル」の右上にある「表示方法」を「カテゴリ」に変更します

1.「コントロールパネル」へアクセスして、「システムとセキュリティ」 の「バックアップの作成」をクリックします。この画面が表示されていない場合は、「コントロールパネル」の右上にある「表示方法」を「カテゴリ」に変更します

2.「ファイルのバックアップまたは復元」が開いたら、「バックアップの設定」をクリックします

2.「ファイルのバックアップまたは復元」が開いたら、「バックアップの設定」をクリックします

3.「Windows 7」の環境をバックアップするメディアを指定します。ここでは外付けハードディスクを選択して、「次へ」ボタンをクリック

3.「Windows 7」の環境をバックアップするメディアを指定します。ここでは外付けハードディスクを選択して、「次へ」ボタンをクリック

4.「バックアップの対象」では、「自分で選択する」を選んで、「次へ」ボタンをクリックします。「自動選択」の場合は、「Windows 7」のシステム環境のみバックアップするので、要注意!

4.「バックアップの対象」では、「自分で選択する」を選んで、「次へ」ボタンをクリックします。「自動選択」の場合は、「Windows 7」のシステム環境のみバックアップするので、要注意!

5.バックアップの対象となるデータ等を選択します。ここではまるごとバックアップするので、すべてのチェックボックスへチェックを入れて選択。また、「次のドライブのシステム イメージを含める」のチェックボックスにもチェックを入れて「次へ」ボタンをクリック

5.バックアップの対象となるデータ等を選択します。ここではまるごとバックアップするので、すべてのチェックボックスへチェックを入れて選択。また、「次のドライブのシステム イメージを含める」のチェックボックスにもチェックを入れて「次へ」ボタンをクリック

6.「バックアップ設定の確認」が表示されるので、バックアップの設定を確認します。初期の設定では、定期的にバックアップを行うように設定されています。バックアップに時間がかかるので、定期的なバックアップが不要であれば、「スケジュールの変更」をクリックして、「スケジュールに従ってバックアップを実行する」の「チェックボックス」のチェックをはずしておくとよいでしょう。設定後は、「設定を保存してバックアップを実行」ボタンをクリックして、バックアップを開始します。 ※メインで活用するマシンの場合は、スケジュールを設定して、日々のバックアップをしておくとよいでしょう

6.「バックアップ設定の確認」が表示されるので、バックアップの設定を確認します。初期の設定では、定期的にバックアップを行うように設定されています。バックアップに時間がかかるので、定期的なバックアップが不要であれば、「スケジュールの変更」をクリックして、「スケジュールに従ってバックアップを実行する」の「チェックボックス」のチェックをはずしておくとよいでしょう。設定後は、「設定を保存してバックアップを実行」ボタンをクリックして、バックアップを開始します。
※メインで活用するマシンの場合は、スケジュールを設定して、日々のバックアップをしておくとよいでしょう

7.バックアップが開始されました。このままバックアップ完了までしばしお待ちを!「詳細の表示」をクリックすると、バックアップの進捗状況がわかります

7.バックアップが開始されました。このままバックアップ完了までしばしお待ちを!「詳細の表示」をクリックすると、バックアップの進捗状況がわかります

8.「詳細の表示」では、バックアップの進捗状況がパーセンテージで表示されます。パソコンやハードディスクのスペックにもよりますが、254GBのデータをバックアップするのに、3時間程度を要しました

8.「詳細の表示」では、バックアップの進捗状況がパーセンテージで表示されます。パソコンやハードディスクのスペックにもよりますが、254GBのデータをバックアップするのに、3時間程度を要しました

9.バックアップ完了! これで「Windows 10」へのアップグレード前のバックアップが完了しました。「Windows 7」の状態で利用する場合、「今すぐバックアップ」ボタンをクリックするか、スケジュール化することで、バックアップすることが可能です

9.バックアップ完了! これで「Windows 10」へのアップグレード前のバックアップが完了しました。「Windows 7」の状態で利用する場合、「今すぐバックアップ」ボタンをクリックするか、スケジュール化することで、バックアップすることが可能です

●「Windows 7」の「システム修復ディスクの作成」を作成

パソコンが起動しない場合、「システム修復ディスク」を作成しておくと、光学ドライブからパソコンを起動。外付けハードディスクに保存したシステムファイルを読み込んで、パソコンを元の状態に復元することもできます。バックアップファイルを作成したら、「システム修復ディスク」も同時に作成しましょう。

一方、「システムイメージの作成」でバックアップした場合は、バックアップ作業完了後に「システム修復ディスク」の作成をするか否かを選択することができます。また、「バックアップの設定」の場合は、バックアップ作業完了後に、手順9の左メニューから「システム修復ディスクの作成」をクリックして、作成します。後は、以下の解説とおり、どちらも共通の手順です。

1.「システム修復ディスクの作成」が起動したら、光学ドライブに「システム修復ディスク」用のメディアを挿入後、「ディスクの作成」をクリック

1.「システム修復ディスクの作成」が起動したら、光学ドライブに「システム修復ディスク」用のメディアを挿入後、「ディスクの作成」をクリック

2.「システム修復ディスク」の作成中です。完成するまで暫く待ちます

2.「システム修復ディスク」の作成中です。完成するまで暫く待ちます

3.「システム修復ディスク」の完成直前に、修復ディスクに関する説明が表示されます。ここで注意したいのは、「システム修復ディスク」には、64bit版と32bit版があり、互換性がないという点です。異なるバージョンの「Windows 7」を2台以上所有している場合は、要注意です

3.「システム修復ディスク」の完成直前に、修復ディスクに関する説明が表示されます。ここで注意したいのは、「システム修復ディスク」には、64bit版と32bit版があり、互換性がないという点です。異なるバージョンの「Windows 7」を2台以上所有している場合は、要注意です

4.「システム修復ディスク」の作成が完了! トラブル時には、光学ドライブに起動メディアを入れて、光学ドライブから起動させます。詳細は、後程解説します

4.「システム修復ディスク」の作成が完了! トラブル時には、光学ドライブに起動メディアを入れて、光学ドライブから起動させます。詳細は、後程解説します

5.外付けハードディスクのバックアップ状況。システムファイルなどのイメージバックアップフォルダと選択した一般フォルダのバックアップが作成されました

5.外付けハードディスクのバックアップ状況。システムファイルなどのイメージバックアップフォルダと選択した一般フォルダのバックアップが作成されました

●「Windows 8.1」で「システムイメージバックアップ」の手順

「Windows 7」では「バックアップの設定」でバックアップする方法を解説しました。「Windows 8.1」では「システムイメージバックアップ」、「Windows 7」の「システムイメージの作成」の方法を解説しましょう。

「Windows 8.1」では「システムイメージバックアップ」は、システム修復イメージのバックアップだけなので、「バックアップの設定」を簡略化したような手順です。「Windows 7」の「システムイメージの作成」の方法ともほとんど変わりません。

1.コントロールパネルから「システムとセキュリティ」にある「ファイルの履歴でファイルのバックアップコピーを保存」をクリック。「Windows 7」とは異なる名称ですが、同じ機能です

1.コントロールパネルから「システムとセキュリティ」にある「ファイルの履歴でファイルのバックアップコピーを保存」をクリック。「Windows 7」とは異なる名称ですが、同じ機能です

2.「Windows 7」の「バックアップの設定」が「Windows 8.1」では「ファイルの履歴」になっています。ここでは、画面左下の「システムイメージバックアップ」をクリックします

2.「Windows 7」の「バックアップの設定」が「Windows 8.1」では「ファイルの履歴」になっています。ここでは、画面左下の「システムイメージバックアップ」をクリックします

3. バックアップする外付けハードディスクを選択して、「次へ」をクリックします

3. バックアップする外付けハードディスクを選択して、「次へ」をクリックします

4.バックアップするシステムの一覧が表示されるので、「バックアップの開始」をクリック

4.バックアップするシステムの一覧が表示されるので、「バックアップの開始」をクリック

5.バックアップ完了後、外付けハードディスクを開くと、イメージバックアップフォルダが作成されています

5.バックアップ完了後、外付けハードディスクを開くと、イメージバックアップフォルダが作成されています

●「システム修復ディスク」の仲間! 「Windows 8.1」の「回復ドライブ」を作成

「Windows 8.1」では、「Windows 7」の「システム修復ディスク」から「回復ドライブ」と名称を変更しました。機能的には、パソコンが起動しない危機的状況に対応する起動ディスクですが、光学ドライブではなく、USBメモリに作成します。

USBメモリをパソコンに装着し、コントロールパネルから「ファイルの履歴」へアクセスして、USBメモリへ「回復ドライブ」を作成します。手順を解説しましょう。

1.コントロールパネルから「ファイルの履歴」へアクセスして、画面左下にある「回復」をクリックして、回復ツールへアクセス

1.コントロールパネルから「ファイルの履歴」へアクセスして、画面左下にある「回復」をクリックして、回復ツールへアクセス

2.回復ツールの機能一覧が表示されるので、「回復ドライブの作成」をクリックします

2.回復ツールの機能一覧が表示されるので、「回復ドライブの作成」をクリックします

3.回復ドライブの特徴を解説。一読して、「次へ」をクリック

3.回復ドライブの特徴を解説。一読して、「次へ」をクリック

4.512MB以上の容量とデータがUSBメモリ内のデータが削除される旨を表示。ドライブを選択して、「次へ」をクリックします

4.512MB以上の容量とデータがUSBメモリ内のデータが削除される旨を表示。ドライブを選択して、「次へ」をクリックします

5.回復ドライブの作成前の注意。念の為に、USBメモリ内のデータを確認しましょう。確認後、「作成」をクリック

5.回復ドライブの作成前の注意。念の為に、USBメモリ内のデータを確認しましょう。確認後、「作成」をクリック

6.回復ドライブを作成中。完了まで暫く待ちます

6.回復ドライブを作成中。完了まで暫く待ちます

7.USBメモリは書込みが早いので、あっという間に出来上がり! 「完了」をクリックして、回復ドライブの完成です

7.USBメモリは書込みが早いので、あっという間に出来上がり! 「完了」をクリックして、回復ドライブの完成です

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