【特別企画:Windows 10を使ってみよう!】本当に無料で使えるの? Windows 10の基本を紹介

「Windows 10」が、いよいよ来る2015年7月29日にリリースされます。2014年秋にWindows 8.1の後継、次期Windows OSとして発表されてから待ち焦がれていた方も多くいると思います。そこで、待ちきれない皆さんのために、本企画では全4回で「Windows 10」の全貌を明らかにします。第1回である今回は、「Windows 10」のラインナップや過去のバージョンとの対比をしつつ、概要を解説していきます。次回からは、インストール前のバックアップ、評価版である「Windows 10 Technical Preview」のインストールや新機能などを紹介する予定です。お楽しみに!


●Windows 10は本当に無料アップグレードできるのか?


無料で「Windows 10」にアップグレードできると聞いたけど、実際はどうなのか。気が気じゃない方も多くいるはずですが、マイクロソフトは「Windows 7、そしてWindows 8、Windows 8.1を無料でアップグレード可能」と、Windows史上初の無償アップグレードを発表しました。そして、無償アップグレードは、2015年7月29日(米国時間)から可能となります。


無償アップグレードの条件は、搭載しているOSのバージョンに加えて、「Windows 10提供開始後の最初の1年間」との条件もあります。つまり、1年間いつでもアップグレード可能ということです。アップグレードしたいけれど、今までの環境や愛用のソフトが動作しなくなるのではないかと心配な方もいると思いますが、2016年7月末まで余裕を持ってアップグレードできるのです。非常にユーザー思いの無償アップグレードといえるでしょう。


マイクロソフト社・Windows 10のページ
・マイクロソフトの「Windows 10」の機能解説ページ


●Windows 10のエディションと概要


アップグレードできるOSのバージョンは前述した通りですが、「Windows 10」で登場するエディションが気になるところです。まず最初に「Windows 10」のエディションについて確認していきましょう。


「Windows 10」には、7種類のエディションが存在します。下の表が「Windows 10」のエディションをまとめたものですが、基本的に個人ユーザー向けのエディションは、「Home」、「Pro」、「Mobile」となります。そして企業向けのエディションは「Enterprise」と「Mobile Enterprise」で、学校関係者や学生向けが「Education」となります。そして、「IoT Core」は、端末や機器に組み込むエディションで、現段階では、我々一般ユーザーには、直接的には関係はありません。「IoT」は「Internet of Things」の略で、直訳すると「モノのインターネット」です。簡単にいえば、モノをインターネットと接続して、機能を高める考え方です。近い将来、「Windows 10」対応家電などが発売されると、スマホやタブレットから操作することも実現するはずです。


Windows 10の各エディションと概要
エディション 対象ユーザー ライセンス 対象端末 概要
Home 個人 単体ライセンス PC、タブレット 個人向けで主力となるエディション。「Windows 10」の基本機能を搭載
Pro 個人 単体ライセンス PC、タブレット 個人事業主などのスモールビジネス向け機能を搭載。リモート機能やデータ保護機能が充実。「Windows Update for Business」と呼ばれる更新管理機能などを追加
Mobile 個人 単体ライセンス スマートフォン、小型タブレット その名の通り、スマホや小型タブレットに搭載されるエディション。「Windows Phone 8.1」からアップグレード可能
Enterprise 企業 ボリュームライセンス PC、タブレット 中規模以上の企業向け。Proの機能に加えて、セキュリティ、端末やアプリの管理機能が追加
Mobile Enterprise 企業 ボリュームライセンス スマートフォン、小型タブレット 個人向けMobileにエンタープライズの機能を追加。アップグレードが柔軟に行うことができる
Education 教育機関 教育向けボリュームライセンス PC、タブレット 教育機関向け機能をエンタープライズにくわえたもの。教育関係者だけでなく、学生利用も視野に入れる
IoT Core 端末や機器など


●Windows 10の基本機能とWindows 7やWindows 8との違い


様々なエディションがありますが、Windows 10の基本系が「Home」となります。その他のエディションは、「Home+α」の機能と考えればよいでしょう。たとば、「Pro」の場合は、家庭用の「Home」の機能に、リモート機能やデータ保護機能などが加わり、小規模ビジネス向けに機能を付加しているという具合です。最終回にも解説しますが、簡単に「Windows 10」に搭載される新機能をピックアップしておきましょう。


まずはInternet Explorer 11とは別に搭載される新ブラウザ「Edge」があります。Active XやVB Scriptのような古い技術をサポートしておらず、エンタープライズエディションでは、搭載しないようにすることも可能だそうです。iPhoneのSiriのようなアシスタント機能を持った「Cortana」や顔認識、虹彩および指紋認証ログイン「Windows Hello」も搭載されます。これらは、対応している端末を利用していることが条件となります。

端末といえば、タブレットPCで便利な機能として、「Continuum tablet mode」があります。タッチ対応デバイスを最適化することができるほか、スマホやタブレットを外部ディスプレイ接続時に、適切に設定してくれます。こちらはビジネスシーンで役立つ新機能です。


この他、Windowsユニバーサルアプリとして、Photos、Maps、Calendar、Music、Videoなども搭載されるほか、ゲーマーには嬉しいXboxとの連携機能やXbox Oneゲームのストリーミング機能も装備されます。



「Windows 10」の基本機能だけでも、Windows 7やWindows 8と大きく異なりますが、「Windows 10」は、スマートフォン、タブレット、デスクトップPC、サーバー、Xbox等、これらをひとつのOSでカバーしています。当然のことながら、インターフェイスも異なりますが、さらにマルチデスクトップ機能も搭載しています。マルチなデスクトップということは、勘が良い方であれば思いつくと思いますが、複数のデスクトップを操作できるのです。あくまでも仮想で動作しますが、複数のデスクトップを切り替えて表示することが可能であるため、様々な用途に利用することができます。


Windows 10のマルチデスクトップ
Windows 10のマルチデスクトップ


「UI(ユーザーインターフェイス)」もWindows 10では大きな変化がありました。「Windows 7」から「Windows 8」へ移行した際に消えていた「スタートボタン」が復活しました。「スタートボタン」は従来通り、左下に位置しますが、お馴染みのスタートボタンとは、少々異なり、「2ペイン」に変更されました。「2ペイン」とは、「2つに区切られた」という意味で、「Windows 10」の「スタートボタン」の場合、左側は従来通りアプリケーションにアクセスでき、「Windows 7」と同様の機能を持ち合わせています。そして、右側は「Windows 8」のスタート画面を圧縮したような「Modern UI」でアプリケーションが並ぶスタイルです。つまり、デスクトップ版とモバイル版をスタートボタン段階で融合しているというわけです。


Windows 10の新しいスタートボタンとUI
Windows 10の新しいスタートボタンとUI


この様に「Windows 10」には新機能が盛りだくさん。しかも無償アップグレードが可能とあれば、インストールしない手はありません。

●Windows 7とWindows 8の各エディションのアップグレード


「Windows 10」へアップグレードをしないと損な感じが否めませんが、果たして自分のパソコンにインストールしてある「Windows 7」や「Windows 8」では、どの「Windows 10」へアップグレードが可能なのか気になるところ。そこで、下記のような表組にまとめてみました。皆さんのOSと対比して、チェックしてみましょう。


しかし、「Windows 8」のユーザーの方は注意が必要です。「Windows 8」は「Windows 8.1」へアップグレードしていないと、「Windows 10」をインストールできないからです。この点は要注意なので、確認しておきましょう。

・Windows 7のアップグレード

現在のOS アップグレード可能なOS
Windows 7 Starter
⇒ Windows 10 Home
Windows 7 Home Basic
Windows 7 Home Premium
Windows 7 Professional
⇒ Windows 10 Pro
Windows 7 Ultimate

・Windows 8のアップグレード

現在のOS アップグレード可能なOS
Windows 8.1 with Bing
⇒ Windows 10 Home
Windows 8.1
Windows 8.1 Pro⇒ Windows 10 Pro
Windows Phone 8.1 ⇒ Windows 10 Mobile

●Windows 10へアップグレード予約前の注意事項と申込

「Windows 10 Insider Preview」版のインストール方法は、第3回で解説しますが、タスクトレイから正規版のインストール予約が可能です。これまた親切な話ですが、注意も必要です。


「Windows 10」をインストールする前の最も注意したいのが、「最低システム要件」と「パーツのドライバ対応」、「ソフトの対応」です。最低システム要件は、下記の通りです。確認しておきましょう。

個別の環境によって大きく異なるのが、「パーツのドライバ対応」と「ソフトの対応」です。ノートパソコンの場合は、メーカーで対応状況を確認する方法が考えられます。また、パーツやソフトに関しては、各自の環境に合わせて、各メーカーで対応状況をチェックしましょう。その過程を経た上で、「Windows 10」をインストールするようにしましょう。

これらの注意事項を頭の片隅に置きつつ、「Windows 10」のアップグレード申込方法を解説しましょう。6月に入ってから、Windows Update後に、Windowsアイコンがタスクトレイに表示されるようなりました。もうお気付きの方もいると思いますが、これがWindows 10を入手する「Get Windows 10」アプリです。「Windows 10」へのアップデートを予約するアプリですが、予約方法を順に解説しておきましょう。また、「Get Windows 10」が表示されない場合は、文末のチェックリストを確認してください。

タスクトレイのWindowsアイコンを右クリックして、「Windows 10を入手する」をクリック

タスクトレイのWindowsアイコンを右クリックして、「Windows 10を入手する」をクリック

無料アップグレードの手順が表示され画面内の「無料アップグレードの予約」をクリック
無料アップグレードの手順が表示され画面内の「無料アップグレードの予約」をクリック


アップグレードを通知するメールアドレスを登録後、「確認の送信」をクリック
アップグレードを通知するメールアドレスを登録後、「確認の送信」をクリック


登録が完了しました。アップグレードが可能になると、登録したメールアドレスに通知が送信されます
登録が完了しました。アップグレードが可能になると、登録したメールアドレスに通知が送信されます


アップグレードの予約の解除は、アップグレード予約右上のメニューをクリック後、「確認の表示」をクリックして解除で設定が可能です
アップグレードの予約の解除は、アップグレード予約右上のメニューをクリック後、「確認の表示」をクリックして解除で設定が可能です


これで「Windows 10」へのアップグレード予約が完了しました。新OSの移行には、トラブルが発生することもあります。次回は、現在のOSをバックアップする方法など、安全に「Windows 10」へ移行するための手法を解説していきます。



「Get Windows 10」アプリが見つからない原因

  • 利用中のPCが「Windows 7 SP1」や「Windows 8.1 Update」が実行されていない
  • 無償アップグレードの対象外であるエンタープライズ バージョン
  • 利用中のPCの「Windows 自動更新」が有効になっていない
  • 利用中のPCが最低限のシステム要件を満たしていない
  • 利用のデバイスがインターネットに接続されていない

 参考:Windows 10 Q&A

レビュー / コラム

ページトップへ