デジノスPCでインディーゲーム!「東方輝針城 ~ Double Dealing Character.」 Text by 石田賀津男

最近のゲーム業界では、インディーゲームに注目が集まり始めている。読者様の中には、「インディーゲームって何?」という方もいらっしゃると思うが、簡単に言うと個人や小規模デベロッパーによって開発されたゲームのこと。音楽業界におけるメジャーが大手ゲーム会社、と考えればわかりやすいだろうか。

今回はその辺りの説明も加えつつ、PC向けのインディーゲームを遊ぶのにどんなPCが必要か、実際にゲームを試しながら見ていきたい。PC本体はドスパラのグループ会社であるデジノス、ゲームはインディーゲーム配信サイト「PLAYISM」にご協力いただいている。

■インディーゲームとは?

インディーゲームという呼び名は、これまで日本ではあまり聞かれなかった。日本では、同人ゲームと呼ばれることが多く、無料で配布されるものはフリー(ソフト)ゲームなどとも呼ばれている。これらは広義ではインディーゲームに含まれ、海外では以前からそう呼ばれてきた。つまり日本でもインディーゲームは古くから存在したわけで、何ら新しい概念ではない。

昨今、ゲーム業界で注目されている一因としては、PlayStation 4やXbox Oneといった最新のゲーム機で、SCEやマイクロソフトが積極的にインディーゲームの支援を始めているためだ。PC向けのインディーゲームを開発してきたクリエイターに声をかけ、自社プラットフォームで開発をしてもらおうという動きが出てきている。

とはいえ、インディーゲームの主戦場は伝統的にPCであることは間違いない。今でも多くの個人・小規模開発者が、PC向けに日々新たなゲームを作り続けている。今回はその代表とも言うべきタイトル、「東方輝針城 ~ Double Dealing Character.」を試してみたい。

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PLAYISM」では、国内のインディーゲームを配信するほか、海外のインディーゲームのローカライズも行っている

■日本で一番有名な同人ゲーム「東方Project」

「東方輝針城 ~ Double Dealing Character.」は、上海アリス幻樂団が手掛ける弾幕シューティング「東方Project」の第14弾となる作品。発売されたのは2013年の夏コミで、「PLAYISM」では、今年8月からダウンロード販売が開始された。意外なことに、東方Projectの作品がダウンロード販売されるのは今回が初めて。1年前の作品にも関わらず、「PLAYISM」で販売されることが発表されるやいなや、サイトがダウンするという事態まで発生した。

「東方Project」は弾幕シューティングゲームとしての人気もさることながら、キャラクターや世界観、音楽に対する人気も非常に高い。他の製作者による二次創作も活発で、コミケでは「東方Project」が1つのジャンルとして用意されているほど。名実ともに、日本で最も有名な同人ゲームである。

さて、今回扱う「東方輝針城 ~ Double Dealing Character.」は、「博麗霊夢」、「霧雨魔理沙」、「十六夜咲夜」の3人のプレイヤーキャラクターのいずれかを選択し、全6+1ステージのクリアを目指す。“道具が勝手に動き出す”という現象を受け、道具を使うか使わないかで各キャラクターに2つのタイプがあり、計6タイプのキャラクターを使用できる。

ゲームは縦スクロールタイプのシューティングで、途中に中ボスを挟んだ後、最後に現れるボスを倒せばステージクリア。ボスは一定のダメージを与えることで攻撃のパターンが変化し、ボスごとにさまざまな弾幕を見せてくれる。難易度設定は4段階あり、シューティングが苦手な人にも安心だ。

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シリーズ第14弾「東方輝針城 ~ Double Dealing Character.」。縦スクロールタイプの弾幕シューティングだ

■今時のローエンドPCで快適に遊べるか?

今回使用するPCは、デジノスの「Slim Knight GS Windows 8.1 モデル」。縦横どちらの向きにも置けるスリムタイプのPCで、価格は39,980円(税別、記事執筆時点の価格)。CPUにはCeleron G1620(2.7GHz、デュアルコア)を搭載する。オフィスワークなどで使用する分には十分なパフォーマンスだろう。

GPUは搭載しておらず、ゲーミングPCというくくりの製品ではない。各種ゲーム用ベンチマークソフトを試してみたのだが、ご覧のとおり、3Dゲームをプレイするにはあまりに非力と言わざるを得ない。

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ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(1,280×720ドット 高品質(デスクトップPC))

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ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(1,920×1,080ドット 最高品質)

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ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10(1,280×720ドット 標準品質)

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ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10(1,920×1,080ドット 最高品質)

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ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0(1,280×720ドット 設定3)

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ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0(1,920×1,080ドット 設定5)

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バイオハザード6 ベンチマーク(1,920×1,080ドット[他は初期設定])

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モンスターハンター フロンティア オンライン ベンチマーク【大討伐】(1,920×1,080ドット)

それでも今回このPCを選んだのは、「東方輝針城 ~ Double Dealing Character.」が2D作品だからだ。3Dグラフィックスをふんだんに使った作品ならGPUがないと辛いはずだが、2Dであれば内蔵GPUでも十分動作するのでは……ともくろんでいる。

実際の挙動については主観的なものが入らないよう、プレイ中の様子をスクリーンショットを撮影しつつ、画面左上にフレームレートを表示させてみた(右下にはゲーム側でフレームレートを出しているが、より真実性を高めるため外部プログラムを使用)。解像度は、ゲームで推奨されている1,280×960ドットを選択した。

ゲーム開始直後から、フレームレートは60のままほぼ変化しない。ボス戦に入って弾幕が増えても安定しており、プレイしていて引っ掛かりを感じることはほぼなかった。

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道中の雑魚戦でもそれなりに弾が飛んでくるが、負荷は感じない

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ボス戦でさらに弾幕が増えても、フレームレートは安定している

では弾幕を増やせばどうか? 難易度を最高の「Lunatic」にしてプレイしてみた。雑魚戦から目に見えて弾幕が増えているが、それでもフレームレートが変化するようなことはなく、快適にプレイできた(弾幕がすごすぎてプレイ内容はガタガタだが)。ごく稀に60fpsを下回ることがあったが、撮影した画像を見ると50fpsになっていたという程度で、実際のプレイに影響を感じるほどではなかった。

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雑魚戦でもかなりの弾幕が飛んでくる。それでもプレイは快適なまま

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ボス戦は苛烈の一言。ゲームプレイは極めて難しいが、フレームレートは安定したまま

唯一、電源を入れてから数分後の初プレイの際のみ、フレームレートが低下(ゲームのスピードが遅くなる)するシーンが見られた。これはおそらく、PCが起動直後で何かしら裏で別のプログラムが走っていたのだと思われる。しばらく待つと落ち着くので、ポーズをかけて待つなどするといいだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=FOLqHRfIDfA

■2DゲームならローエンドPCでも十分楽しめる!

「東方輝針城 ~ Double Dealing Character.」はご覧のとおりの弾幕シューティングで、2Dゲームの中では負荷は高いと思われる。それでも今の時代ならローエンドPCでもプレイ可能だというのは、PC選びの際には安心できるポイントになるだろう。

インディーゲームにはシューティングゲームの他にも、RPGやシミュレーションゲーム、テキストアドベンチャーなど、頭を使ってじっくり遊ぶタイプの2Dゲームもある。そういったタイトルも、高価なゲーミングPCでなくともプレイできるはずだ。特にインディーゲームは、あまりリッチなグラフィックスに頼らず、アイデア勝負で楽しませてくれるものが多いだけに、ゲーム選びの幅も広い。

もし3Dゲームもやりたいと思った時には、ビデオカードを増設すれば概ね対応できる。ただ今回使用した「Slim Knight GS Windows 8.1 モデル」は、スリムタイプなのでロープロファイルの拡張カードしか使用できない。将来的に拡張性を求めるならば、もう少し大きめ(ミニタワー型など)を選んでおけば安心だ。

【お詫びと訂正】初出時、本作品を14弾目の最新作と記載しておりましたが、現時点では14.3弾となる作品「弾幕アマノジャク~Impossible Spell Card.」が最新作となります。また、PLAYISMサイトがダウンしたのは販売開始日ではなく、ダウンロード販売開始発表日とのことでした。お詫びとともに訂正させていただきます。

・PLAYISM
http://www.playism.jp/
・上海アリス幻樂団
http://www16.big.or.jp/~zun/
・東方輝針城 ~ Double Dealing Character.(PLAYISM)
http://www.playism.jp/games/th14/

Text by 石田賀津男

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