GALLERIA S9シリーズの性能をテスト:コンパクトだがしっかりとゲーミングに耐えてくれる Text by 林佑樹

GALLERIA S9シリーズ。前回はその変態性溢れるケースをチェックした。スリムケースながら、ライザーカード×2でけっこう強引にグラフィックボードを搭載していたり、2ブロック仕様でエアフローが確立されているなど、見所満載の中身だった。では、実際に動かしたらどうなのか。ゲーミングカテゴリーに属しているため、ちゃんと耐えるのかが気になる。そんなわけで、今回はGALLERIA S9シリーズのシルバーモデル(GALLERIA ST)で挙動を見てみよう。

GALLERIA S9シリーズ。見た目では非力に見えてしまうが、しっかりとゲーミングPCをしている
写真はGALLERIA S9シリーズのGALLERIA SF。見た目では非力に見えてしまうが、しっかりとゲーミングPCをしている

まず今回レビューするGALLERIA S9シルバーモデルのスペックを見てみると、



OS Windows 8.1 Update 64bit
CPU インテル Core i7-4790 (クアッドコア/HT対応/定格3.60GHz/TB時最大4.00GHz/L3キャッシュ8MB)
グラフィック NVIDIA GeForce GTX960 2GB
メモリ 8GB DDR3 SDRAM(PC3-12800/4GB×2/デュアルチャネル)
ハードディスク 128GB SSD、2TB HDD (SATA3)
マザーボード インテル H97 チップセット Mini-ITXマザーボード

であり、初期設定とはやや異なる製品が届いた。シルバーモデルはデフォルトだと、2TB HDDのみなのだが、筆者宅に届いたものは、SSDを搭載していた。もちろん、システムはSSD側にインストールされており、購入を考えるとき、迷わずSSDを追加して、そこにシステムをインストールしたほうが体感的な満足度はとても高くなる。

というわけで、まずはCrystalDiskMark 3.0.3でストレージ性能の確認をすることにした。搭載されていたSSDはADATA SP600、HDDは東芝 DT01ACA200。下記スコアからすると、ゲームクライアントのインストールはHDD側でも十分な速さだ。またGALLERIA S9用ケースは、2.5インチシャドウベイ×2を持つため、今回の構成であってもSSDをあとひとつ追加できる。

システムがインストールされているADATA SP600のスコア
システムがインストールされているADATA SP600のスコア

東芝 DT01ACA200のスコア
東芝 DT01ACA200のスコア

パッケージ開封直後のストレージ使用状況。ADATA SP600は128GBモデルなので、システムのみに留めたほうがいい感じ
パッケージ開封直後のストレージ使用状況。ADATA SP600は128GBモデルなので、システムのみに留めたほうがいい感じ

本体フロント部にはSDカードリーダーとmicroSDカードリーダーがあるため、その性能も確認した。CrystalDiskMark 3.0.3を使用し、SanDisk Extreme PRO(microSD 2 SDアダプター)でベンチマークを行なった。

フロントにはSDおよびmicroSDカードリーダーを備える
フロントにはSDおよびmicroSDカードリーダーを備える

SDカードリーダーのスコア。だいたいのデータを受け取るには十分だが、ゲームもするし、写真のRAWファイルも弄るという場合はかなり遅いと感じるだろう
SDカードリーダーのスコア。だいたいのデータを受け取るには十分だが、ゲームもするし、写真のRAWファイルも弄るという場合はかなり遅いと感じるだろう

microSDカードリーダー側のスコア。SDカードリーダー側と大差のない結果となった。普通の用途には十分といったところか
microSDカードリーダー側のスコア。SDカードリーダー側と大差のない結果となった。普通の用途には十分といったところか

使用したSDカードはSanDisk Extreme PRO。リード・ライト90MB/sのモデルだ
使用したSDカードはSanDisk Extreme PRO。リード・ライト90MB/sのモデルだ

次はベンチマークだ。Core i7-4790とNVIDIA GeForce GTX960、メモリ8GBとカタログスペック上では問題ナシな感じだが、見た目からの放熱性能がまず気になった。そこで、CPU・GPU使用率100%のストレステストを2日間ぶっ通しで実行し、途中で不具合が出たらサードウェーブデジノスに送り返そうと考えた。本来は「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」を7日間連続が理想的なのだが、時間の関係もあったので、上記のストレステストとした。使用したアプリケーションはPrime95とFutureMark。2日間の結果としては、さすがにファンの駆動音が気になったが問題なく完走だった。現状、CPUとGPUの使用率100%になるようなゲームタイトルはまずないため、今回のテスト結果からすると、3日間ぶっ通しのプレイも問題ないだろう、機械的には。

長時間のゲームプレイをしていると、CPUファンよりもGPUファンの駆動音が気になる。少しケースを離れた場所に置いておくのがいいだろう
長時間のゲームプレイをしていると、CPUファンよりもGPUファンの駆動音が気になる。少しケースを離れた場所に置いておくのがいいだろう

CPUクーラーは薄型だが、熱に負けている様子はナシ
CPUクーラーは薄型だが、熱に負けている様子はナシ

「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の結果。最高品質、1,920×1,080ドット、フルスクリーン
「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の結果。最高品質、1,920×1,080ドット、フルスクリーン

こちらは最高品質、1,280×720ドット、ウィンドウモード。ながらプレイも余裕でOKの結果だといえる
こちらは最高品質、1,280×720ドット、ウィンドウモード。ながらプレイも余裕でOKの結果だといえる

3DMARK Fire Strikeの結果。スリムタイプとは思えない結果で大変よろしい
3DMARK Fire Strikeの結果。スリムタイプとは思えない結果で大変よろしい

3DMARK Fire Strike Extremeの結果。一部ゲームタイトルでは、グラフィックオプションを最高の状態にできないかもしれない
3DMARK Fire Strike Extremeの結果。一部ゲームタイトルでは、グラフィックオプションを最高の状態にできないかもしれない

といったように、ゲーミング用途にはしっかりと応じてくれるベンチマーク結果となった。電源についてもSILVERSTONEの「SST-SX600-G」を搭載しており、上記のストレステストからも問題なく動作してくれるため、スリムなゲーミングPCを探しているのであれば、ちょうどいいプロダクトだといえるだろう。またゲーミング以外でもCPUとGPUをよく使用する用途、映像や写真方面でも耐えてくれるハズだ。(メモリを増やしておくとなおいい)

さて、分解をしてベンチマークテストなどを実行している過程で、ふと将来的、つまり型落ちになり2軍落ちしたときの運用方法を思いついたので、少し触れておこう。すでに述べたように、ライザーカード×2で強引にグラフィックボードを搭載しているのだが、グラフィックボードを外した場合も、内蔵グラフィックで普通に使えてしまう。そこで、グラフィックボードを外して生じたスペースにストレージを置いて、NAS代わりにすることが可能だ。マザーボード側で未使用のSATAは2ポート、OpticalDiskDriveを外せば3ポートになる。またPCI-Eスロットもあるため、そこにもボードを挿せば5ポートは確保できるため、少しDIYする必要はあるが、ケースの使い回しの用途としてはかなりいいのではないだろうか。CPUがパワフル過ぎるので交換するのもアリだ。

グラフィックボードを外すとけっこうスペースができるため、なにかと遊べそうな予感多々である
グラフィックボードを外すとけっこうスペースができるため、なにかと遊べそうな予感多々である

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