世界最大の電脳街「深圳」訪問記 -その3 MINISO編

前回は、深圳電脳街の街並みを一通りご紹介したが、今回はちょっと気になった店舗を紹介しよう。前回は、最後に地下街の入り口にある「UNIQLO」のロゴマークで終えたが、実は華強北路の反対側にも同じようなロゴが掲げられた店舗があるのだ。それが今回紹介する「MINISO(メイソウ)名創優品」である。最初に受けた印象を率直にいうと、「UNIQLO」を想起させるロゴを掲げ、「ダイソー」的な100円ショップ要素を取り込み、「無印良品」のようなシンプルで使い勝手を第一に考えた商品を展開している、ということになるのだが、それぞれの特徴が的確に模倣されていて、日本人なら多くの方々が同様の印象を持つのではないだろうか。基本的に10元ショップ(10元は約200円ほど)の体裁を取りつつも、販売価格が10元を超える商品も普通に販売しており、一定量のデジタルデバイスが取り揃えられている。深圳電脳街の店舗では、展示面積から考えると約20%強はデジタルデバイスで占められていたように思う。明らかにデジタルデバイスを中心カテゴリーの一つとして想定していることが感じられる商品ボリュームだった。

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華強北路の「賽格広場」側に位置している

「MINISO」のWebサイトを見ると、ブランドの背景となるストーリーが語られており、日本人の三宅順也氏が創始者という。日本由来の高品質を謳っており、中国人が日本製品に持つ高品質イメージを販促面で活用しているかたちだ。日本にも昨年9月に店舗を開店しており、日本語のWebサイト(http://miniso.jp/)も開設されている。日本語に若干怪しい部分は残るものの、文章の意味、意図は十分伝わるレベルとなっている。陳列されている商品のパッケージに明確な統一感があり、一定のクオリティを期待させる雰囲気を醸し出すことに成功していると感じる。深圳電脳街の多くの店舗において、化粧箱などについて十分な配慮がなされているとは言い難い商品が中心であることもあり、とにかくも異質な存在感だ。

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店舗正面より。中央部が一列通しでデジタルデバイスが展示販売されていた

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10元(約200円)の有線光学マウスが最前面に

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食器、雑貨類も販売されている

店舗内は撮影禁止で、カメラを構えるとすぐに店員に制止される。店員教育も一定の水準ではあるようだった。清掃が行き届いた店舗に、綺麗にパッケージされた商品が陳列されており、デジタルデバイスコーナーにも雑多な雰囲気は無い。滞在中何度か訪問してみたが、来店客で非常に混雑している状態もしばしば見られ、人気店であることは間違いないようだ。率直に言うと、店舗コンセプトについては(特に日本人の立場からは)複雑な思いも持ってしまうが、販売されている商品については、利用者からも高い支持を得ていると言って良いように感じられた。「MINISO」のWebサイトでは、毎月20~30店舗が開店しているとの記載も見られるが、ここは今後の海外訪問の際にも注視していきたいと思う。

商品パッケージの裏側には、値札を兼ねた「MINISO」のブランドタグが貼られており、基本的に店頭に個別の価格表示POPなどは設置されていない。これまで記載してきたように、深圳電脳街の多くの店舗では明確な売価表示が行われていないので、これだけでも差別化要素のひとつとなっている。来店客との価格交渉を回避し、商品毎に売価表示のPOPを用意するなどの店舗オペレーションを省く、業務効率化の助けにもなっているのだろう。

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インナーイヤー型のヘッドフォン。10元(約200円)だ

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パッケージ裏には、日本語、韓国語、英語での商品説明が記載されている。商品によっては韓国語、英語の表記が無いものもあるが、基本的に日本語表記は必ず入っている

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基本的にすべての商品にこのような値札が貼られており、店頭に個別の価格表示POPなどは設置されていない

実際にいくつか商品を購入してきたので、一通りご紹介してみよう。写真だけになってはしまうが、雰囲気はつかんで頂けるのではないだろうか。

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先ほどのインナーイヤー型のヘッドフォンの中身

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ワイヤレスマウスは25元(約500円)

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ワイヤレスマウスの中身がこちら

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シガーソケット接続式のUSB充電器。15元(約300円)

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シガーソケットUSB充電器の中身

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吸盤式のスマートフォンスタンド。10元(約200円)

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容量4000mAhのモバイルバッテリー。49元(約980円)。ちなみにモバイルバッテリーは形状、容量とも非常に多くの種類が見られた

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Bluetooth接続のワイヤレススピーカー。69元(約1,380円)

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比較的高額の商品は、梱包内容も一定の水準にはある

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スピーカー本体

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USB充電タイプの折りたたみ型卓上LEDライト。時計、カレンダー、気温計機能付き。79元(約1,580円)

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パッケージ内容

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パッケージ裏の説明書き。日本語対応は徹底している

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店内にはパンフレットが置かれ、ブランド浸透を進めている様子が伺える

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パンフレットにも要所要所で日本語の記述が見られる

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創始者とされる三宅順也氏の略歴も紹介されている

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レジ袋とレシート。ここにも日本語を配するこだわりようだ。さて、次回は帰路の状況をご報告し、当訪問記のまとめとしたい。実は帰路は大変だったのだが・・次回をお楽しみに!

レビュー / コラム

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