「東京デザイナーズウィーク2014」で「スーパーロボット展」が開催中

10月25日(土)~11月3日(月)の日程で、「東京デザイナーズウィーク2014」が開催されている。そのなかの展示コンテンツの一つ「スーパーロボット展」を中心に、ロボット関連の展示物を本誌ではレポートする。

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「東京デザイナーズウィーク2014」屋外展示の様子
「東京デザイナーズウィーク2014」屋外展示の様子

ロボットを集めた「スーパーロボット展」
ロボットを集めた「スーパーロボット展」

スーパーロボット展全体。こじんまりしている
スーパーロボット展全体。こじんまりしている

・A-Lab「ASUNA」

アンドロイド制作技術を中心に事業を展開している「A-Lab」はアンドロイド「ASUNA」を受付嬢として出展していた。空圧アクチュエーターを使って、まばたきやちょっと首をひねるといった程度の動作ができる。来場者に盛んに声をかけて、記念撮影を呼びかけていた。実は「ASUNA」は会場の隅から遠隔操作されていた。操作システムも独自開発されたもの。

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A-Labのアンドロイド「ASUNA」

ASUNAを遠隔操作するブースの様子
ASUNAを遠隔操作するブースの様子

https://www.youtube.com/watch?v=HE1ypT9uBMU

・ロボティクスファッションクリエイター「きゅんくん」

「ロボティクスファッションクリエイター」の「きゅんくん」は、『合体への道2』と題した、ファッションとして体に身につけるロボットを出展。ヘビをモチーフにしたアーム型のロボットを背中に背負うかたちのウェアラブルロボットで、「人の形でない機械を、機械と合体するために身にまとう。機械と人間のフィジカルな交信を実現させようとする試み」だという。

きゅんくん『合体への道2』
きゅんくん『合体への道2』

https://www.youtube.com/watch?v=9xls1WWiznc
「きゅんくん」による『合体への道2』

・バイバイワールド「拍手マシーンズ」

「よしもとロボット研究所」チーフクリエイターで、最近はソフトバンクロボティクスの「Pepper」の振り付けそのほかでも知られる高橋征資氏とシンキョンホン氏によるエンタメものづくりユニット「バイバイワールド」は、「拍手マシーンズ」を出展。実際に手をパチパチと叩く機械だ。

https://www.youtube.com/watch?v=7orkX7fABpg
バイバイワールド「拍手マシーンズ」

・明和電機
「ナンセンスマシーン」をつくってライブ等を行っている明和電機は、空気を使ってゴムの人工声帯をふるわせるロボット「セーモンズ」を出展。「肺」を膨らませて、その空気を人工声帯を通して排気して音を出す。2003年から開発を行い、このロボットは2代目。ロボットが音を聞いて音階を調整することができるという。肺を膨らませるところは見られたのだが、残念ながら会場のその他の音が大きすぎたのか、音を鳴らしているところは目撃できなかった。

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明和電機「セーモンズ」
明和電機「セーモンズ」

・KIMURA /TASKO Inc.

明和電機のアシスタントワークを経て独立し、エンジンやモーターを用いたKIMURA式自走機シリーズなどを制作している「KIMURA /TASKO Inc.」は、動力機械「INUシリーズ」から「moto & edge」と、演奏するロボット「MIMI」を出展。「moto & edge」はエンジンからモーターへと動力が変わりつつある時代にエンジンを愛でる作品で、「我々を豊かにしてくれた機械へのトリビュート」だという。

KIMURA /TASKO Inc.「moto & edge」
KIMURA /TASKO Inc.「moto & edge」

KIMURA /TASKO Inc.「MIMI」
KIMURA /TASKO Inc.「MIMI」

・チーム・ハクト「月面探査ローバー」

ロボット月面探査を目指す、株式会社ispaceが運営する民間宇宙開発チーム「チーム・ハクト」は、月面探査ローバー「Moonraker」と「Tetris」を展示。「Google Lunar XPRIZE」に挑戦するローバーだ。屋外テントでは試作機の操縦も体験できる。

「チーム・ハクト」によるローバー体験
「チーム・ハクト」によるローバー体験

「Moonraker」と「Tetris」
「Moonraker」と「Tetris」

https://www.youtube.com/watch?v=CpjQkN0XHFk
ハクトのローバー。自由に操縦できた

・うなぎとペンギンの水中ロボット

屋外のテントには小さなプールがあり、2体のロボットがかわるがわる泳いでいた。

山口東京理科大学工学部 機械工学科稲垣詠一研究室による「うなぎ型水中推進ロボット」は、柔軟な運動能力を工学的に応用する研究の一環で、サーボモーターと板ばねを使って左右に体をくねらせながら泳ぐことができる。

これは1号機で、2号機は分散制御となっている。さらに3号機は下へ潜ったりと自在に泳ぐことができるようになるという。同研究室ではこのほか、マンタ型水中推進ロボットや、水中対応脚式移動ロボットなどの研究も行っている。

https://www.youtube.com/watch?v=RWRyq60d7dA
うなぎ型ロボット

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操縦させてもらった

学生5人のメンバーからなるロボットいきもの工房「トライボッツ」はペンギン型水中ロボット「もるペン!」を出展。ひれを使って泳ぐペンギンロボットだ。

当日はモーターを入れたケースが浸水によって動きがやや不調とのことだったが、のんびり泳ぐ姿を見せてくれた。今後、実際のペンギンに近づけることを目標に発展させていく。

https://www.youtube.com/watch?v=-nUD2E1dJDk
ペンギン型水中ロボットもるペン!

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もるペンの内部
もるペンの内部

・PLEN Project Committee

PLEN Project Committee」は、2006年に販売された「PLEN」という小型ロボットのプロジェクトを復活させたもの。当時はローラースケートをするデモがよく紹介されていた。現在、より小型の「PLEN」製作と、新たな展開を目指して活動中という。

PLEN
PLEN

・Robi

ロボットクリエイターで東京大学先端研特任准教授でもある高橋智隆氏は、デアゴスティーニによるパートワークで広く販売された「ROBI」と、女性型ロボットの「FT」を静展示。「Robi」は関連グッズも展開されはじめている。

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高橋智隆氏「Robi」

・障害をなくす義肢

ソニーコンピュータサイエンス研究所の遠藤謙氏らを中心とした研究チーム「Hack the Body」は、ロボット義足「Ostrich」を静展示していた。技術を使うことで足を失った人が障害者と言われない、そんな未来を目指している。

以前はソニーとパナソニックに所属していた3人のエンジニアが独立して設立した「exiii」は、3Dプリンタを使った筋電義肢『handiii』を出展。手頃な価格でデザインのカスタマイズを可能にすることを目指しているという。

exiii「handiii」
exiii「handiii」

・ケータイガール

触感をテーマに作品を制作している山口典子氏は、携帯電話のキーパッドを全身に使った作品「KEITAI GIRL SUIT スーツコード:カイ」を出展。ケータイを通じて世界と繋がっている一方で、ケータイを使わないと周囲とコミュニケーションがとれない我々を抽象化したような作品だ。

山口典子氏「KEITAI GIRL SUIT スーツコード:カイ」
山口典子氏「KEITAI GIRL SUIT スーツコード:カイ」

・neurowear「mononome」

ロボットのゾーンのすぐ近くに、「Augmented Human Body(拡張身体)」をコンセプトに脳波やバイタルセンサを使ったガジェットを開発している「neurowear」のブースがあり、そこでは中野華奈氏による目の形をしたデバイス「mononome」が出展されていた。

「mononome」は家のなかの家具や家電にくっつけて、その動きをセンシングして、動きに応じた目の表情を示すことで、モノに表情を持たせる。いわば目だけのロボットだ。センシングした家電や家具の動きは同時にスマートフォンのアプリケーションにもログとして記録される。それによって習慣の気づきやモノと人との関係を豊かにすることを目指す。

モノに目をつける「mononome」
モノに目をつける「mononome」

取り付けられた家具や家電の動きに応じて目の表情を変える
取り付けられた家具や家電の動きに応じて目の表情を変える

中野華奈氏と「mononome」
中野華奈氏と「mononome」

https://www.youtube.com/watch?v=OF1HD58NU5w
「mononome」プロモ映像

 

□TOKYO DESIGNERS WEEK2014 東京デザイナーズウィーク 2014
http://www.tdwa.com/

・会期:10月25日(土)~11月3日(月・祝)10日間
・時間:11:00-21:00(最終日:20:00まで)
・会場:〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町2-3 明治神宮外苑絵画館前(中央会場)、都内サテライト会場

・入場料
・当日販売1回入場券:大人一般:3,000円
・当日販売1回入場券(学割):大学生 2,000円、高校生 1,500円、中学生 1,000円

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