FOVEとオリィ研究所、視線追跡型HMDと遠隔操作ロボットを組み合わせたデモを実施-CEATEC JAPAN 2014

世界初の視線追跡型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を製品化しようとしている株式会社FOVEと、長期入院患者などが遠隔操作で用いるコミュニケーションロボットを開発している早稲田大学発のロボットベンチャー・株式会社オリィ研究所は、オリィ研究所のロボット「OriHime(オリヒメ)」と、FOVEの視線追跡機能付きHMDの医療福祉分野での応用について「CEATEC JAPAN 2014」で講演とデモを行った。

FOVEは視線追跡型ヘッドマウントディスプレイの製品化を目指しているベンチャー。両眼近くにカメラがあり、眼球の動きを追跡する。両眼の輻輳も使って視線を追跡することによって、奥行き方向の情報も検出できる。そのためたとえばFPSのような主観ゲームでの応用のほか、バーチャルキャラクターとの繊細なアイコンタクトなどが実現できるようになるという。東京大学インキュベーションラボ「Intellecutal Backyard」を拠点としてプロトタイプの開発を進めている。

https://www.youtube.com/watch?v=aPxNK24zzqg
FOVEのプロモーションビデオ


世界初の視線追跡型ヘッドマウントディスプレイ


FOVEによるヴァーチャルキャラクターとの擬似的アイコンタクト

オリィ研究所の「OriHime(オリヒメ)」はウェブカメラとマイク・スピーカのついた小型の上半身型のロボット。長期入院していたり、体の自由がきかない人がロボットごと持ち歩いたり、家に置くことで、家族や友人たちと一緒に時を過ごす楽しさを感じてもらうことを目的として、開発を続けている。江戸川病院には10台導入され、無料レンタルできるという。ロボットのコントロールインターフェイスは、キーボードやマウスのほか、スマートフォンやタブレット、マスタースレーブ、HMDなど様々な方式に対応している。


遠隔操作コミュニケーション用ロボット「OriHime」


様々な操作インターフェイスに対応

オリィ研究所 代表取締役の吉藤健太朗氏と「OriHime」
オリィ研究所 代表取締役の吉藤健太朗氏と「OriHime」

いっぽう「FOVE」はエンタテインメント分野だけではなく、アイコンタクトが難しい自閉症の人などのコミュニケーション障害療育や、手足が不自由な人向けのUIとしての用途も考えられている。

FOVEを使って仮想UIの操作も可能
FOVEを使って仮想UIの操作も可能


応用可能性のある分野

視線トラックのデモ
視線トラックのデモ

オリィ研究所 代表取締役の吉藤健太朗氏らは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者さんを対象に、「OriHime」と「FOVE」を組み合わせたシステムを使ってもらおうと考え、実験・開発を行っている。既に実際の患者たちと開発を続けているという。


筋萎縮性側索硬化症の患者さんと開発を行っている

連携デモの様子
連携デモの様子

Text by 森山和道

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