HTC VIVEなどをARに対応させられる小型カメラ「ZED mini」が11月に登場

 VRゴーグルは多くの製品が登場しているが、ARゴーグルはそれほど多くない。もう少し正確に言うと、ARゴーグルは作業現場などに向けた専用品として開発されることが多く、VRゴーグルのような形で一般消費者の目に振れることが少ない。AppleがiOS 11を発表したことなどによりスマートフォンでのARの利用は進むことが期待されるが、ARゴーグルとしては目立った新しい話題がない状態だ。

 しかし、その状況を変えるかもしれない製品が登場する。Stereolabsの「ZED mini」だ。海外ニュースサイトの「Road to VR」が報じた。

・ZED Mini Turns Rift and Vive into an AR Headset From the Future
https://www.roadtovr.com/zed-mini-turns-rift-vive-high-end-ar-dev-kit/

 ZED miniは深度とモーションを検知できるカメラでVIVEやRiftなどのVRゴーグルに装着して使用する。前モデルの「ZED Stereo Camera」から半分ほどの大きさに抑えており、VRゴーグルにも取り付けやすくなった。通常の映像用カメラとしても利用可能で、VRゴーグルの前面に取り付けるとリアルタイムの映像をゴーグル内に表示できるようになる。

 周囲の奥行き情報を得られるため、inside-out方式の位置トラッキングやハンドトラッキングも可能になる。同社がYouTubeで公開している動画では、ZED Stereo Cameraを使ったデモだが、リアルタイムで空間マッピングをしている様子が分かる。

 また、別の動画ではARを使ったゲームも見られる。

 特徴となるのが、視野角の広さだ。Microsoftの「HoloLens」の視野角は40度ほどと言われている。一方HTCの「VIVE」とOculusの「Rift」は共に110度と広く、ZED miniと組み合わせればHoloLensより広い視野角が得られる。ただ、Riftとの組み合わせで体験した上記記事の筆者は「カメラの視野角はRiftよりも狭い」としている。それでもこれまでのARゴーグルよりも高い没入感が得られたという。

 ZED miniは現在、449米ドルで予約販売中。発売は11月になる予定だ。コンテツはほぼない状態でのスタートになるためコンシューマー向けとは言い難いが、ARやMRの開発者にとっては興味深い製品になるのではないだろうか。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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