HTCがスマートフォン事業の一部をGoogleに売却、11億ドルを調達

 2017年9月22日、HTCはGoogleと契約の合意に至ったと発表した。内容はGoogleによるHTCの事業の一部の買収だ。GoogleはHTCの開発者の一部とIP(Intellectual Property、知的財産)の非独占ライセンスを得る、HTCに11億米ドルを支払う。取引は2018年初頭までに完了する予定だ。

・Google and HTC Announce US$1.1 Billion Cooperation Agreement
http://www.htc.com/us/about/newsroom/2017/2017-09-21-htc-google/

 Googleへ移籍する開発者は、Goolgeのスマートフォン「Pixel」シリーズの開発に携わっていた従業員が中心。Googleはスマートフォン用のOSであるAndroidを開発、提供しており、今回の買収により端末も自前で開発できるようになる。一方、スマートフォン部門全てを売却したわけではなく、HTCは今後もスマートフォンの開発、販売を継続する。

 HTCはここ数年経営状況の悪化が懸念されており、今回得た資金で巻き返しを図るということだろう。ただ、本業であるスマートフォン部門の不調が今回の契約に至った原因とするならば、開発スタッフを手放してしまうことでより厳しくなる可能性もある。楽観はできない状況だ。

 HTCと言えば、VR業界では当然「VIVE」のメーカーとして知られる。買収先がGoogleということでVR部門も売却されるのではないかと噂されたが、それは回避された形だ。HTCは今後もVIVE関連の開発を継続する。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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