HP製Mixed Reality対応ゴーグルも出荷開始か。海外レビューを紹介

 マイクロソフトが推進する「Windows Mixed Reality」。このプラットフォームに対応する開発者向けキットの出荷が始まっている。先日はAcer製ゴーグルのレビューを紹介したが、HPもキットの出荷を開始したようだ。海外ニュースサイトの「UploadVR」がレビューを掲載している。

・Impressions: What We Think Of The HP Windows VR Headset Dev Kit
https://uploadvr.com/impressions-hp-windows-vr-headset-dev-kit/

 記事の冒頭で、筆者のDAVID JAGNEAUX氏は「マイクロソフトの言う『Mixed Reality』は、AR、VRなど関連する全てを含めた名称であって、特定のデバイスを指すものではない。『HoloLens』はARで、HPとAcer製ゴーグルはVRだ」としている。

 マイクロソフトによる公式の見方ではないものの、HPとAcerのゴーグルを見る限り、この認識で正しそうだ。もっとも、ARであれば現実世界とCG等の融合で「Mixed」というフレーズは納得できるが、VRのみで現実世界を取り込めないのであれば、何を「Mixed」したのか分からない。アップデートでの機能拡張を期待したいところだ。

 HP製ゴーグルのハードウェア上の特徴はほぼAcer製ゴーグルと同じ。片目あたり1440×1440ドット、90Hzのディスプレイを搭載し、PCとはHDMIとUSBのケーブルで接続する。位置トラッキングは前面にあるカメラで行う「inside-out」方式だ。主な違いは外観とヘッドストラップの構造、そしてケーブルが着脱できる点となる。

 ゴーグルをPCに接続すると自動的に「Windows Mixed Reality Portal」が起動し、アップデートが必要か確認する。利用方法としてルームスケールか座って利用するかを選べ、前者はPCの画面にゴーグルのカメラを向けた後に部屋を歩いて回る。後者はPCの画面にゴーグルのカメラを向けるだけでOKだったという。

 VR内の映像は「パリっとしていて、とても高品質」。標準のVR内オフィスではWindowsストアアプリが利用可能で、3Dに対応していないものは空中にウインドウが現れる。これは自由に移動させられるので、壁に配置すれば壁掛けディスプレイのような感覚で使える。

 Windowsのプラットフォームらしく、音声アシスタントの「Cortana」が利用可能で、音声によるアプリの立ち上げやスタートメニューの表示などができる。操作は目線による選択、「XBOX」用コントローラー、マウスとキーボードなどが使える。

 DAVID氏は、トラッキングの精度やフレームレートなど、VRゴーグルとしての体験は現時点で素晴らしいと評価した。またValveの「Steam」やOculusの「Oculus Home」といったサードパーティー製ソフトをインストールする必要がなく、「VR内にもWindowsがある」という感覚の分かりやすさはWindows Mixed Realityの強みになるだろうとした。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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