Oculusが高精度なハンドトラッキングのデモ動画を公開、ただし製品化までは遠そう

 2017年7月24日、Oculusは高精度なハンドトラッキングのデモ動画を公開した。これは公式ブログに投稿した記事に含まれていたもの。記事の内容はチーフサイエンティストのMichael Abrash氏が米ワシントンDCで開催されたエンジニア向けのカンファレンス「2017 Global Grand Challenges Summit」で行った講演の文字起こしだ。

・VR’s Grand Challenge: Michael Abrash on the Future of Human Interaction
https://www.oculus.com/blog/vrs-grand-challenge-michael-abrash-on-the-future-of-human-interaction/

 講演の内容は、VRにおける基本的な考え方、重要な要素、現状の課題といったもの。同氏の考えでは、VRが広く活用されるようになるには、究極的には人をまるごとVR内に取り込むことが必要になるという。そのための課題の一つとしてハンドトラッキングをあげた。ここで提示したのが下の動画だ。

 指1本1本の動きに至るまで正確にトラッキングできているのが分かる。ただ、両手には「自由度」が25もあり(位置トラッキング対応のVRゴーグルの自由度は6)、動かすことによって影になってしまう部分も多い。そのため、現状で動画のようなハンドトラッキングを行うには多くのレトロリフレクター(反射板)を取り付けた手袋と、多数のカメラを使う必要があるという。現在の「Rift」で利用する外部センサーは標準で1個、ルームスケール利用時に2、3個と少ない。これでは動画のレベルのハンドトラッキングは難しいということだ。

 ただ、実用性を考えなければ、現在の技術でもここまで高精度なハンドトラッキングが可能だと考えることもできる。カメラやセンサーの数を減らすとトラッキングできない部分が出てくるため、それをどう補うかが課題になるだろう。家庭で用意できる環境で実現するにはまだ時間がかかりそうだが、期待はできそうだ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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