壁や天井をスクリーンに。部屋全体を使ったVR体験をもたらすプロジェクターが登場

 スペインのBroomx Technologiesという会社が、部屋全体を使ったVRを開発している。その中心となるプロジェクター「MK Player360」がもうすぐ登場するという。海外ニュースサイトの「UploadVR」が報じた。

・The Mk Player360 Turns Your Room Into A 360-Degree Media Screen
https://uploadvr.com/mk-player360-turns-room-360-degree-media-screen/

 MK Player360は水平180度、垂直120度と広範囲に映像を投影できるプロジェクターだ。操作はスマートフォン用アプリ「MK-App」から行うものの、外部機器なしで独立して動作する。解像度はフルHDで、明るさは2200ルーメン。外形寸法は公表されていないが「フロアスピーカーに近い大きさ」としており、かなり大きいことが分かる。

 スクリーンに部屋の壁と天井を使うことで、VRのように映像に包まれているような体験ができる。3×3mから7×7mの広さの部屋で利用可能だ。

 映像に合わせて動くベッドなどを使い、「4D体験」ができる環境を作ることをめざしているという。これは同社によるイメージ動画を見た方が分かりやすいだろう。映像に合わせて、座っているベッドが動いているのが分かる。

・MK Player360 a new era for media entertainment and VR devices
https://www.youtube.com/watch?v=pdAN8Dv1xnM

 ただ、部屋全体を使うとなると、個人では環境を用意するのが難しそうだ。そのためか、ニュースサイトの「BGR」によると、同社は企業への販売から事業を始めるという。プロジェクター単体ではなく、連動に対応した家具とセットで用途提案するような形を想定しているようだ。具体的な販売時期や価格は公開されていない。

・Broomx is building a system that will project VR onto your walls
http://bgr.com/2017/07/02/virtual-reality-goggles-not-needed-broomx/

 VRゴーグルは手軽に360度動画などのコンテンツを楽しめる。それに対し、MK Player360は大掛かりな仕組みで映像を楽しむ製品だ。ゴーグルが不要なので複数人数でも楽しめるのもメリットになるだろう。遊園地のアトラクションやホテルのサービスで利用できれば面白いのではないだろうか。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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