ゴーグルなしでAR/VR対応をうたうスマートフォン「HYDROGEN ONE」が2018年に登場

 AR、VR、MRをゴーグルなしで楽しめる、そんなうたい文句のスマートフォン「HYDROGEN ONE」の予約が開始された。海外ニュースサイトの「FORBES」が報じた。

・Billionaire Jim Jannard Launches First Virtual Reality Smartphone
https://www.forbes.com/sites/chloesorvino/2017/07/06/billionaire-jim-jannard-launches-first-augmented-virtual-reality-smartphone-red-digital-camera-hologram/#10886bd2713b

 HYDROGEN ONEを開発したのは、業務向けカメラの開発、販売をしているRED Digital Cinema Camera Company。上記記事のインタビューによると、開発には3年の期間をかけたという。

 一般的に、ARやVRのコンテンツを利用するには専用のゴーグルを使う。プロジェクターなどによる裸眼ARも開発されているものの、まだ一般的ではない。スマートフォンだけでゴーグルなしが実現できるのであれば、画期的な製品になる。

 ただ、その実現方法は公開されている情報が少なく不透明だ。HYDROGEN ONEは独自の「RED Hydrogen 4-View content」に対応する。コンテンツは「RED CHANNEL」という独自のストアないしアップローダーで提供されるようだ。「4-View」という言葉から、表示したコンテンツを4方向から見回せるように受け取れるが、利用中のイメージ画像も公開されていない。

 ほかにもステレオ3Dコンテンツ、2D/3DのVR、AR、MRコンテンツにも対応するという。しかし、こちらも利用方法は分からない。ステレオ3Dは画面を分割して右目用と左目用の映像を作り、ゴーグルなどで合成して立体視するもの。通常であれば、ステレオ3Dをゴーグルなしで立体視することはできないはずだ。どのように利用するのかは上記記事や同社のWebサイトでも触れられていない。

 製品の先行予約が始まっているものの、仕様に関する情報も少ない。ディスプレイは「5.7" PROFESSIONAL HYDROGEN HOLOGRAPHIC DISPLAY」とだけ表記されているのみ。解像度やリフレッシュレートはどの程度なのか、といったことは分からない。端末の処理性能を決めるSoC(CPUや通信機能などを統合したチップ)も現時点では非公開だ。メモリや内蔵ストレージに関しても非公開。OSはAndroidだ。音声に関しては、スレテオ音源を5.1チャンネルの立体的な音に変換する機能を搭載しているという。

 出荷予定は2018年の第1四半期。価格は外装がアルミ製のモデルが1195米ドル、チタン製のモデルが1595米ドル。これは最初の出荷時の価格で、増産には時間がかかることと価格が上がるだろうことが付記されている。

 現時点で動作デモも公開されていない状態で、一見実現は困難なように見える。しかし、RED Digital Cinema Camera Companyは大手の業務向けカメラメーカーで、映像分野での評価は高い。何の勝算もなく予約の受け付けまで開始するとは思いにくい。どのような形で機能を実現するのか気になるところだ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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