「VIVE」の代わりとしても使える一体型VRゴーグルが「E3 2017」に出展

 2017年6月に米ロサンゼルス市で開催されたゲーム見本市「E3 2017」で、「SteamVR Tracking」に対応するという一体型VRゴーグルが出展された。海外ニュースサイトの「Road to VR」が報じた。

・GameFace Shows Lighthouse Tracking on Android, Aims to Be First VR Headset to Support SteamVR & Daydream
http://www.roadtovr.com/gameface-shows-lighthouse-tracking-android-aims-first-vr-headset-support-steamvr-daydream/

 メーカーはGameFace Labs。同社の開発しているゴーグルは、基本的には一体型VRゴーグルと呼ばれるジャンルだ。CPU等のチップを搭載した基板を内蔵し、外部機器なしで動作する。OSはAndroidだ。

 これだけなら既に多くの製品が市場に出回っている。ユニークな点は、このVRゴーグルがHTCの「VIVE」が使用するSteamVR Trackingに対応し、位置トラッキングが可能ということだ。一体型VRゴーグルで位置トラッキングに対応する製品は少ない。先日Googleが発表した次世代の「Daydream」は独自の「WorldSense」による位置トラッキング対応をうたっているが、製品が出てくるのはまだ先の話だ。

 これだけでも興味深いが、このVRゴーグルはVIVEとDaydreamとの互換性もあるという。DaydreamはもともとAndroidベースのプラットフォームのため、高性能なチップを採用すれば対応は可能だ。しかし、VIVE互換のVRゴーグルは極めて珍しい。VIVE互換モードではゴーグル側のチップは動作せず、PCが演算を担当する。

 つまり、この製品はSteamVR Trackingに対応したDaydreamゴーグルということになる。さらにPCとつなげば「SteamVR」のコンテンツも楽しめる。モバイルVRとPCの本格的なVRを1つのゴーグルで楽しめる、夢のようなデバイスだ。

 ただ、まだまだ課題は多いようだ。記事によると、位置トラッキングは「動作するが実用には遠い」状態。ゴーグルに内蔵したチップでVRコンテンツの処理と位置トラッキングの処理の両方をまかなう必要があるため、これからチップの変更も含めた調整をするという。

 対応するプラットフォームが多いほど、調整は煩雑になる。次世代のDaydreamゴーグルとは異なる位置トラッキングシステムを採用していることもあり、互換性の維持は大きな課題になるだろう。実現すれば魅力的な製品になることは間違いないが、少々機能を欲張り過ぎている印象も受ける。今後の展開としては、開発者向けキットが今年の終わりまでに登場する予定だ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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