ディスプレイメーカーのKopinが「E3 2017」で小型VRゴーグルを展示

 米ロサンゼルス市で開催中のゲーム見本市「E3 2017」。ディスプレイメーカーのKopinが同社製ディスプレイを使ったVRゴーグルの試作品を展示した。海外ニュースサイトの「Road to VR」が報じた。

・Kopin’s Prototype VR Headset is Incredibly Thin & Light, More Than 3x the Pixels of Rift and Vive
http://www.roadtovr.com/kopin-prototype-vr-headset-lightning-microdisplay/?platform=hootsuite

 Kopinが展示したのは、同社の有機ELディスプレイを採用したVRゴーグル。このディスプレイは「Lightning」と呼ばれ、「VRゴーグルのために開発した」という。2048×2048ドットと高解像度で、120Hzとリフレッシュレートも高い。HTCの「VIVE」やOculusの「Rift」が採用する有機ELディスプレイは1080×1200ドットで90Hz。解像度が約3.2倍になり、リフレッシュレートも引き上げられている。

 Lightningは、小型という点にも特徴がある。パネルサイズは、なんと1インチだ。VIVEの有機ELディスプレイのパネルは、修理情報サイトの「ifixit」の分解記事によると91.8mm(約3.6インチ)。3分の1以下のサイズで3倍以上の高解像度化をしていることになる。

・HTC Vive Teardown
https://www.ifixit.com/Teardown/HTC+Vive+Teardown/62213

 ディスプレイの小型化は、VRゴーグル本体の小型化、軽量化につながる。Road to VRの記事にはVIVEやRiftとの比較写真もあるが、相当小さいのがわかる。同記事中では、スマートフォンを付ける前の「GearVR」(Samsung Electronics)より軽く感じたとしている。

 ただし、ディスプレイの小型化は良いことばかりではない。焦点距離が近くなるためだ。これはVRゴーグルの小型化には貢献する。しかし、視野角を広くするためには高倍率のレンズが必要になり、要求が厳しくなる。特殊なレンズはコストがかかるため、製品価格にも反映されるだろう。

 Kopinはディスプレイメーカーであり、VRゴーグルのメーカーではない(レファレンスデザインの設計は行っている)。そのため、このディスプレイが製品化される際は別のメーカーのVRゴーグルに組み込まれる形になるだろう。VRゴーグルの小型化へのニーズは確実にある。遠くない将来に製品化されることを期待したいところだ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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