「VIVE 2」はしばらく無さそう、「重要なのは開発者にとって意味のある革新」

 HTCが「VIVE」を発売したのは2016年4月。およそ1年が過ぎ、「VIVE 2」といった後継機種が期待されるようになってきた。しかし、しばらくは登場しなさそうな雰囲気だ。HTCのVIVE担当マネージャー、Daniel O’Brien氏のインタビューを海外ニュースサイトの「Digital Trends」が報じた。

・Remembering a victorious year for the Vive, and the turning point ahead
https://www.digitaltrends.com/virtual-reality/htcs-vive-gm-comments-on-the-headsets-first-year/

 インタビューは発売から1年の軌跡について。売り上げは順調なのか、自前のオンラインストア「VIVEPORT」の反応は、といった内容に続いて、後継機の予定について質問した。

 Daniel氏の解答は以下のようなもの。「我々は開発者の声に耳を傾け続けています。彼らが求めるのは意味のある進化です。そこから次の課題が生まれ、製品へとつながります。開発サイクルがどうとか、どのくらい時間が経ったから後継機を出す、といった話ではありません。重要なのは、開発者が魅力的な新しい体験を生み出せるような、本当に意味のある革新を届けることです」

 インタビューでは、その「革新」が具体的に何になるのか言及していない。ワイヤレス化について「2017年ではまだオプション扱いですが、2018年の後半にはより期待される機能になっていると思います」(Daniel氏)と答えているものの、現時点で既に「TPCAST」のようなオプション品の出荷が始まっていることを考えると、革新とまでは言えないだろう。

 Daniel氏の話の通りであれば、HTCはまだ新しい機能へのニーズを探っている状態だと思われる。ゴーグルを外さずに現実世界に戻れる「フリップアップ機構」や頭部への固定方法の改良、ヘッドホンの内蔵、有機ELパネルの高解像度化、視野角の拡張などVIVEの改良できる部分は多い。

 手を使った入力の「ハンドトラッキング」や、視線を検知する「アイトラッキング」といった既存の技術を網羅するするだけでもインパクトのある製品になりそうではある。しかし、いずれもVRの新しい体験を生むほどの革新性はない。

 革新性がVIVE 2の条件だとすると、その内容が語られていない以上、しばらくは発表の予定がないと見るべきだろう。ユーザーとしては、後継機が出てくることを警戒して買い控えをする必要はなさそうだ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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