AcerのHoloLens互換ゴーグルは高い完成度、プレスイベントで公開

 2017年4月27日、Acerは米ニューヨークで開かれたプレスイベントでノートパソコンなどの新製品を発表した。そこで、現在は開発者向けキットを販売しているHoloLens互換ゴーグルも展示した。現地で実際に体験したメディアが使用感をレポートしている。海外ニュースサイトの「UploadVR」の記事を紹介する。

・Hands On: Tracking The Progress With Acer’s Development Edition Windows VR Headset
https://uploadvr.com/hands-on-tracking-the-progress-with-acers-windows-vr-headset/

 ゴーグルは、現時点では「Acer Windows Mixed Reality headset」という名称。マイクロソフトの「Windows Mixed Reality」技術に対応する、機能そのままの名前だ。一般販売の際には別の製品名が与えられるのではないだろうか。マイクロソフトが販売している開発者向けゴーグルの「HoloLens」とは異なり、利用するにはPCが必要。HDMIとUSBのケーブルで接続する。

 ディスプレイに液晶パネルを採用し、解像度は両目で2880×1440ドット。HTCの「VIVE」やOculusの「Rift」は有機ELパネルを使っているため、ここは異なるポイントだ。フレネルレンズを使って視野角を広くしているのは同じ。

 2月の「Game Developers Conference 2017(GDC 2017)」で展示したデモではリフレッシュレートが60Hzだったため映像のブレが大きかったが、今回のデモ機では90Hzに向上しており、かなりの部分が改善されていたという。まだ若干のブレは残っているものの、筆者は「悪くない」という感想を持ったとしている。

 「フリップアップ」機構を搭載しており、装着したままゴーグル部を90度上に回転させられる。PC側で操作したい場合などに、簡単に現実世界に戻れる。

 HoloLens互換ゴーグルの特徴の一つが「inside-out」方式のトラッキングだ。これは外部センサーを使わずに位置トラッキングをする技術。事前に前方のカメラで周囲の風景を映しておき、その情報を元に移動を検知する仕組みだ。センサーを置く場所を用意する必要がなく、導入の手間が少なくて済む。

 トラッキングの精度は高く、ジャンプしたり横に素早く動いてもきちんと追従できていたという。ただ、寝そべった状態から起き上がる時に少し引っかかりがあったとしている。

 HoloLens互換ゴーグルでは、部屋の壁にアプリのウインドウを表示するといった使い方ができる。「VR内でいつものPCを使う感覚で、VIVEやRiftのシンプルなインターフェースとの違いを感じられた」という。

 今回のデモ機は開発者向けキットであり、まだ一般販売するものではない。ただ現時点で完成度は高く、期待できそうだ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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