VIVE Trackerで全身をトラッキングするゲームが登場、避けるアクションが多彩に

 HTCの「Tracker」は多くの開発者のモチベーションを高めたと思われる。用途の一つとして考えられるのが全身のトラッキングだ。「VIVE」の基本セットではVRゴーグルと2個の付属コントローラーしかトラッキングできない。体の部位で言うと頭と両手だ。しかしTrackerでトラッキングポイントを増やせば、全身の動きを捉える事も可能になる。

 それをさっそく取り入れたゲームが登場した。RealityRig の「Tornuffalo」だ。ゲーム自体は2016年12月に発売しており、4月11日に無料のダウンロードコンテンツとして全身トラッキング対応版を公開した。Tornuffaloはオンラインゲームストアの「Steam」(Valve)で購入できる。

・SteamのTornuffalo販売ページ
http://store.steampowered.com/app/534720

 Tornuffaloのタイトル名は「Tornado(竜巻)」と「Buffalo(水牛)」から来ている。画面奥で竜巻が発生しており、様々な物が飛んでくるのでそれを避けるという内容だ。たまに牛も飛んでくる。

 元々は飛んでくる物をしゃがんで避けたり、手に持ったハンマーで打ち返したりするゲームだ。今回のダウンロードコンテンツを導入すると、足元へ飛んで来た物をジャンプして避けたり、蹴り返したりといったアクションができるようになる。

 導入にはTrackerが3個必要で、腰、両足に取り付ける。既存のVRゴーグルと両手のコントローラーと合わせて6ヶ所をトラッキングする。RealityRigはYouTubeでプレイの様子の動画を公開しているので、見てみると雰囲気がつかめるだろう。

 コンシューマー向けのゲームに全身トラッキングを取り入れるというのは新しい。かなり本格的なVRが家庭で楽しめるようになってきたと思ってよいだろう。

 難点があるとすれば、Trackerが3個必要になるため、それだけで4万円弱の出費が必要になる点だ。ゲーム自体は98円なので、そのためにTrackerを3個買うというのはハードルが高い。

 店頭販売も始まっているものの、Trackerはまだ開発者向けという位置付け。研究開発のためのデバイスであれば現在の価格でも安いくらいだ。

 しかし、複数個使う用途が多く登場するのであれば、一般ユーザーが導入するには価格がハードルになってしまう。一般向けに発売する際は、価格を下げるか、複数個のセットで割安になるといった施策は必要になるのではないだろうか。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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