「Tracker」の新しい使い方、ゲームで敵を動かす実験を公開

 HTCがトラッキング用センサー「Tracker」を発売し、初回出荷分がすぐに売り切れてしまったニュースは記憶に新しい。多くの開発者の手に渡ったことにより、新しい発想でTrackerを使う実験が見られるようになった。iBrews氏がYouTubeで公開した動画もその一つだ。海外ニュースサイトの「VRScout」が報じた。

・Developer Uses Vive Tracker To Battle Ceiling Fan
http://vrscout.com/news/htc-vive-viveport-subscription-free-arcade-saga-download/

 iBrews氏はTrackerをシーリングファンに取り付けた。シーリングファンは天井に付ける大型のファンのことで、室内の空気を混ぜることで空調の効果を高めるために使う。Trackerの重量は85gと軽いため、袋に入れて紐をクリップで留めている。シーリングファンを回すとTrackerも円運動を続ける。

 iBrews氏はこれを元にサンプルゲームを作った。敵の気球を弓矢で撃ち落とすゲームだ。気球はシーリングファンの動きと連動して一定のエリアを旋回し続ける。シンプルだが、敵の動きをあらかじめ設定する必要がないという点が新しい。

 もちろんこの実験の内容はプログラミングで再現できるレベルのものだ。しかし、これは発想次第でTrackerが既存の手法を置き換えられるということであり、違った発展のさせ方もできるということだ。

 例えばシーリングファンをドローンに置き換えるだけで、プログラムをほとんど変えることなく違ったゲーム性にできるだろう。

 VRScoutの記事では「こうした奇妙な実験がVRの発展につながっていく可能性がある」としている。Trackerが一般向けに発売する頃には、対応する周辺機器だけでなく使い方にも新しい方向性が示されているのではないだろうか。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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