VR内で触った感触を指先に伝える「VRTouch」が「SVVR 2017」に登場、シンプルな構造ながら没入感を高める

 2017年3月29日から31日の日程で、米カリフォルニア州のサンノゼでVR関連のエキスポ「Silicon Valley Virtual Reality 2017(SVVR 2017)」が開催中だ。同エキスポに、Go Touch VR社がVR内で触った感触を伝える「VRTouch」の試作品を出品した。海外ニュースサイトの「Road to VR」が報じた。

・Hands-on: Go Touch VR’s Haptic Feedback is So Simple You’ll Wonder Why You Didn’t Think of it First
http://www.roadtovr.com/go-touch-vr-haptic-feedback-vr-touch-hands-on-svvr-2017/?platform=hootsuite

 VRTouchは指先に付けるデバイスだ。試作品は親指、人差し指、中指用の3本をセットで使う。無線で動作し、バッテリは満充電で2時間もつという。トラッキング機能はなく、デモではLeap Motion社のセンサーを併用していた。

 内蔵したプラスチック板がVR内の動作と連動して前後に動き、何かに触った時にその感触を伝える。「つかむ」「触る」「ボタン操作」の動作で優れたフィードバックを生むとしている。

 VR内で何かをつかむ際、見た目だけではきちんとつかめているかが分かりにくい。触れた感触があれば、直観的にその時点でつかめていることが分かる。

 もちろんこの方式は向き不向きがある。例えばコップのような固いものであれば触れた感触が有効に働く。筆者のBen Lang氏は「机に指を押し当てるような状況では驚くほどリアルな感触を得られた」としている。

 一方「熱などの抽象的なものに対してはリアルな感触にならない」とした。ゲームコントローラーの振動機能のように、何かあるという情報は伝えられるが、実際の感覚の再現にはならないためだ。また、触れたものの硬さや形を感じられるようにするのは難しいだろう。

 VRTouchは開発者向けキットの予約が始まったところで、残念ながらまだ製品化の目処はたっていない状態だ。指への装着方法の改善や、トラッキングを補助するためのジャイロセンサーや加速度センサーの内蔵といったことを予定しているという。

 グローブ型のコントローラーに内蔵することもできるとのことなので、活用の幅は広いと思われる。特定の用途で優れているという点を考慮すると、単体の製品としてではなく、別の製品に組み込まれる形で世に出てくる可能性もあるのではないだろうか。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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