HTCの「Tracker」が発売、開発者でなくとも購入は可能

 2017年3月27日、HTCはVRゴーグル「VIVE」のアクセサリー、「Tracker」を発売した。取り付けたものをVR内でトラッキング可能にするセンサーユニットだ。国内の価格は税込で1万2500円。パッケージには、Tracker本体の他、PCにつなぐドングル(送受信機)とドングル用のクレードルも同梱している。

・Trackerの製品ページ
https://www.vive.com/jp/vive-tracker/

 Trackerは1月に開催されたイベント「CES 2017」で発表された。トラッキング機能のない物に取り付けることで、何でもVR内に持ち込めるということが売りだ。HTCは野球のバットやゴルフのクラブに取り付ける例を示していた。

 ただし、バットを振ったアクションをVR内へきちんと反映させるには、もちろんソフト側の対応も必要だ。Tracker自体にはコントローラーとしてのボタンやレバーは備わっていないため、どのように扱うかはソフト側が準備しておく必要がある。そのため、「何でも」というのは少し語弊があるかもしれない。

 一般ユーザーとしては、周辺機器メーカーが作るであろうTracker対応コントローラーを使う形で利用するケースがほとんどだろう。Trackerは周辺機器と接続するためのポゴピン端子を備えており、機器の入力情報も併せてPCに送ることができる。

 周辺機器メーカーは通信機能をTrackerに全て任せられ、開発の手間を減らせる。通信機能がなければ技適を取得する必要もなくなるので、開発期間の短縮も見込める。こうした開発コストの削減は製品の価格にも反映されるだろう。開発者にも、ユーザーにもメリットのある枠組みと言える。

 ただし、Tracker自身が1万2500円と決して安くはない。対応する周辺機器がほとんどない現状では、エンドユーザーが購入するメリットはあまりない。日本語のWebサイトでは通常のアクセサリーとして販売されているが、英語サイトでは開発者向けページから購入する形になっている。買ってすぐ使えるという製品ではないため、注意が必要だ。

 いち早くTrackerに触れてみたい人、Trackerを使って実験してみたい人は購入を検討してみるとよいだろう。

 なお、本記事掲載時点では在庫がなく予約販売になっており、次回入荷は4月下旬であることが告知されている。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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