ARの現実感を向上させる「Light Field Technology」、ピント調節がカギ

 2017年3月10日、米カリフォルニア州のベンチャー企業、AvegantはARの現実感を向上させる新しいアプローチを発表した。これは技術のコンセプトを一部の海外メディアに公開したもので、製品としてはアルファ版とも言える。「The Verge」が下記記事で紹介している。

・This startup’s AR headset can hold its own against the HoloLens
http://www.theverge.com/2017/3/9/14869310/avegant-ar-headset-microsoft-hololens-magic-leap-mixed-reality

 この技術をAvegantは「Light Field Technology」と呼んでいる。「ライトフィールド」という単語は、カメラ好きの人なら聞いたことがあるかもしれない。Lytro社が2012年に発売したデジタルカメラ「Lytro」が「ライトフィールドカメラ」と呼ばれていた。

 特徴は、撮影後に写真のピントを合わせる場所を変えられるという点。Avegantの技術も同様で、ピント調節がカギとなっている。同社は技術の紹介動画をYouTubeや公式ホームページで公開しており、見てみるとイメージがつかみやすいだろう。

 上記の画像のように、ARで投影されたものが現実の物体(画像では人の手や奥の壁)と同じようにピントが合ったりずれたりする。これにより「そこにある」という感覚が強化される。これはマイクロソフトの「HoloLens」にもない要素だ。

 ただし、HoloLensが具体的にどのようにARのイメージを作っているかは公開されていないため、似たアプローチをとっている可能性はあるという。

 The Vergeの記事の筆者、Nick Statt氏によると、使用したヘッドセットのサンプルはPCとケーブルで接続するタイプで、ハンドトラッキングなどの機能もないものだったという。Avegantはコンシューマー向けで製品化を予定しているが、現時点ではまだ先の話になりそうだ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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