「VIVE互換VRゴーグル」をLGが開発中、SteamVR対応ゴーグルに新たな選択肢

 米サンフランシスコ市で開催中のイベント「Game Developers Conference 2017(GDC 2017)」で、LG ElectronicsがVRゴーグルの新モデルを出展した。海外ニュースサイト「Road to VR」が報じた。

・Hands-on: LG’s VR Headset Glimpses Higher Resolution and New Head-mount Options Coming to SteamVR
http://www.roadtovr.com/lg-ez-vr-headset-steamvr-hands-on-gdc-2017/

 最大の特徴は、これがValveの「SteamVR」に対応すること。つまり、「VIVE互換VRゴーグル」であるということだ。これまではSteamVRはHTCの「VIVE」のみ、Oculusの「Rift」は独自プラットフォームを使う、という風にプラットフォームごとに専用のVRゴーグルがあり、プラットフォームを選ぶとゴーグルの選択肢はなかった。Microsoftはいち早くサードパーティーから「HoloLens」互換ゴーグルが登場すると表明したが、当のHoloLens自体がまだ立ち上がり始めたところだ。

 Valveは技術をオープンにすると宣言しており、VIVE以外にも対応するVRゴーグルを登場させるのは自然な流れなのだろう。ユーザーにとっても、同じプラットフォーム内で競争が起きるのは歓迎すべきことだ。技術、デザインの洗練や低価格化が期待できる。

 今回LG Electronicsがデモを行ったVRゴーグルは、ディスプレイに有機ELパネルを採用している。片目当たり1440×1280ドットとVIVEの1080×1200ドットより解像度が高い。片目ごとにパネルを配置するのではなく、1枚のパネルで両目の視界をまかなっているという。

 視野角は110度、リフレッシュレートは90Hz。こちらはVIVEと同じだ。外見はソニー・インタラクティブエンタテインメントの「PlayStation VR」に似ており、額と後頭部を挟むようにして装着する。ゴーグル部を上にずらせる「フリップアップ機構」を備えている。

 記事よると、暗いシーンで色ムラが出てしまうなど、ディスプレイの調整には課題が残っているものの、ゴーグルのトラッキング機能や付属コントローラーの使い心地は満足のいくものだったようだ。少なくとも、デモで体験した範囲で問題は起こらなかったという。

 気になるのは価格と発売時期だが、現段階ではいずれも未定。ただ価格はVIVEと近いものになるだろうとしている。今年中により詳しい情報を公開する予定だ。

 VR体験の面では目覚ましい進化があるわけではないものの、昨年登場した様々なVRゴーグルを研究し、良いところを取り入れたデザインに見える。これまでPC向けのVRでは名前を聞かなかった同社が参入したことからも、SteamVR対応のVRゴーグルは今後増えていくと予想される。それも含めて、このVRゴーグルの登場は朗報だ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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