Valveが「VIVE」用の新型ベースステーションを販売か。開発者向けの仕組みもアップデート

 ゲームのオンラインプラットフォーム「Steam」を運営するValveに、VR分野で少し動きがあったようだ。海外ニュースサイトの「Road to VR」が報じた。

・Valve to Sell Base Stations Directly, Lower Barrier to SteamVR Tracking Development
http://www.roadtovr.com/valve-sell-base-stations-directly-lower-barrier-steamvr-tracking-development/

 「VIVE」はHTCの販売するVRゴーグルだが、開発はValveと共同で行っており、特にトラッキング技術はValveの研究がベースになっている。Valveはこのトラッキング技術を「SteamVR Tracking」と呼んでいる(SteamVR Trackingの名称を使う前は「Lighthouse」と呼んでいた)。2016年8月にオープン化し、周辺機器の開発者はライセンス料や認証などのコストを払うことなく製品開発ができるようになった。

 しかし開発を始めるにあたり、開発者はValveの講習を受ける必要があったという。講習料は3000米ドルとそれほど高価なものではないが、若干のハードルになっていた。Valveはこの講習の義務を取りやめるとRoad to VRに明かした。

 はじめから義務化する必要はなかったのではないかと思うかもしれない。しかし、オープン化してすぐの頃は技術を正しく使うためのノウハウをサードパーティーの企業が持っておらず、互換性に問題のある製品が出てきてしまうおそれがあった。

 これは筆者の想像だが、そのためまずは多くの人に使い方を伝授するところから始めたのではないだろうか。このタイミングでやめるということは、十分にノウハウが広まったと判断したのだろう。いずれにせよ、これからVIVEのベースステーションに対応した製品を開発するにあたり、必要な初期コストはさらに下がったと言える。講習自体をやめるのではなく、今後も希望者は受講できるようだ。

 Road to VRは、同記事でValveが2017年後半にVIVE用ベースステーションの単体販売を開始するとしている。既にHTCがVIVEのアクセサリーとしてベースステーションを単体販売しているため、それだけではあまりインパクトのある話ではない。しかし、Road to VRはValveの販売するベースステーションは新型になると予想している。

 新型の構想は2016年10月に開かれた「Steam Dev Days」で言及されていた。下の画像は1枚目が現在のベースステーション、2枚目が開発中の案だ。現在のバージョンはレーザーを発するユニットを2個内蔵しており、それぞれがモーターで回転している。新型はユニットを1個にすることで構造を単純化し、価格を抑えられるとしていた。

 現在ベースステーションを単体で購入すると、直販で税込み1万7000円。もし新型が登場するのであれば、どれだけ安くなるのかも注目ポイントだ。さらにゴーグル本体のセットにも採用されれば、VIVE自体がより買いやすくなるのは間違いない。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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