スマホのVRもルームスケールに! Master of ShapesがTrackerの活用方法を提案

 HTCのセンサーユニット「Tracker」は、トラッキング機能を持たない周辺機器をVR内でトラッキングできるようにするアクセサリーだ。基本的には「VIVE」のシステムで使う。米カリフォルニア州ベニス市にスタジオを構えるMaster of Shapesは、周辺機器ではなくゴーグルにトラッキング機能を付与する使い方を開発した。同社のブログで発表した。

・Roomscale VR with Google Daydream
https://masterofshapes.com/thelab/roomscale-google-daydream/

 ブログは2017年2月17日付けで、Adam Amaral氏が投稿した。利用したのはGoogleのスマートフォン用VRゴーグル「DayDream」。使用したスマートフォンのモデルは明らかにしていない。ブログでは「DayDream対応スマートフォンはVIVEほど高品質なグラフィックは扱えないものの、ワイヤレスで画面解像度は片目あたり1280×1440ドットとVIVEより少し高い。Daydreamでルームスケールが利用できたら面白いのではないか」としている。

 過去の試験で、Trackerのトラッキング情報をAndroid端末に送信する方法は既にできていたという。残った課題はどうやってDaydreamにTrackerを固定するかということ。当初は頭に固定するバンドを作ることも考えたが、よりシンプルに、ゴーグルに固定するマウンターを作ることにした。

 Trackerは機器に固定するため、一眼レフカメラの三脚用ねじ穴と同じねじ穴を備えている。そこでカメラのアクセサリシューに三脚用ねじを増設するアクセサリーを用意し、それをDaydreamに取り付けるマウンターを3Dプリンターで制作した。この3Dモデルはブログで公開している。

 これにより、「ルームスケール対応Daydream」が完成した。Adam氏は「グラフィックの品質と視野角についてはVIVEに敵わないものの、ワイヤレスのルームスケールは素晴らしいものだった」としている。残る問題は、もともとDaydreamがルームスケールに対応していないため、コンテンツがないこと。Adam氏は自社のアプリをカスタマイズしてテストに使用した。ただ、このTrackerの使い方が浸透すれば対応アプリを作るメーカーが出てくる可能性はある。これまでは難しいと思われていたルームスケールのスマートフォンVRだが、今後は少し身近になっていくのかもしれない。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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