VRで職業訓練、ITI社がクレーンシミュレーターを「CONEXPO-CON/AGG 2017」に出品

 2017年3月7~11日に米ネバダ州ラスベガス市で開催されるイベント「CONEXPO-CON/AGG 2017」で、Industrial Training International(以下ITI)がVRを使ったシミュレーターを出品する。海外ニュースサイト「Road to VR」が報じた。

 VRの活用方法にはよく職業訓練が上げられるが、具体的にどう使うかを目にする機会はあまりない。VRのシミュレーションでどこまでできるのか気になる人もいるのではないだろうか。

・Watch: This Mobile VR Crane Simulator Showcases the Future of Industrial Training
http://www.roadtovr.com/itis-vr-mobile-crane-simulator-showcases-the-future-of-training-for-industrial-machinery/

 CONEXPO-CON/AGG 2017は土木、建築業界の展示会だ。主催はAssociation of Equipment Manufacturers。ITIはクレーンやリギング(ロープやワイヤーで吊る作業)の訓練を行っている会社で、パートナーのSerious Labsと協力して訓練用のVRシミュレーターを開発している。上記イベントで展示するシミューレーターは「Virtual Reality Mobile Crane Simulator」という名前。Oculusの「Rift」と専用のコントローラーを採用している。

 専用コントローラーは2種類あり、一つは机にコントローラーユニットを固定する「Desktop」型。もう一つは座席全体が動く「Motion Base」型だ。Motion Base型は体感型ゲーム筐体に近い。左右のレバーは交換可能になっており、クレーンの種類によって変更できる。フットペダルも開発中という。

 作業機械のシミュレーターは高価で扱いも難しい。しかしVRを使ったシステムなら導入コストが安く、ソフトの更新で新しい訓練も導入できる。シミュレーターとしてのリアルさも従来より高められる。実際のクレーンを使った訓練では難しい、悪条件の中での作業も可能だ。また従来の訓練ではインストラクターの人数や練習用クレーンの台数などの制約で、一度に受講できる人数にも限りがあった。VRのシミュレーターを使えば数をそろえるのが容易になり、効率もよくなる。ITIは2016年10月からベータテストを実施しており、2017年3月から本格稼働させる予定だ。

 ITIは動作イメージの動画を2016年10月にYouTubeで公開している。ベータテストが始まって間もない頃のものだが、こちらも参考になるだろう。

・Virtual Reality Mobile Crane Simulator (First Look)

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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