VR向けのガンコンとベストがKickstarterに登場、全身を使ってゲーム操作が可能に

 VRのシューティングゲームでは、移動がとても大きな課題となっている。VR酔いへの対策が容易ではないためだ。VR酔いは感覚と視覚のずれによって起こる。そこで、酔いにくい操作方法を多くの企業が模索している。

 クラウドファンディングサービスの「Kickstarter」に、全身を使った入力を実現する製品が登場した。米カリフォルニア州のベンチャー企業、BluAtomが手がける「BluAtomVR」だ。

・BluAtomVR - World's 1st Immersive Wireless VR Vest & Gun
https://www.kickstarter.com/projects/bluatomvr/bluatomvr-worlds-1st-immersive-wireless-vr-vest-an

 BluAtomVRは、銃型のコントローラー(ガンコン)とベストの組み合わせというユニークなキットだ。共に無線で動作し、PCやゲーム機とは「Network Hub」と呼ぶ専用の受信機を通して接続する。

 ベストを装着すると、体の動きでゲーム内の操作ができる。体を左右に傾けると回転、前後に傾けると移動となる。膝立ちの姿勢になればゲーム内でもしゃがむ。ガンコンにはトリガー以外にもボタンを4個備えており、銃を撃つ操作以外にも対応できる。

 入力の処理を全てキット内でまかなうため、VRゴーグルの種類を問わず利用できる。それどころか、同社はVR以外でも使えるとしている。VR用とうたってはいるものの、デバイスとしては汎用のゲームコントローラーと考えた方がよいだろう。バッテリの持続時間やNetwork Hubとの通信方式といった仕様は公開していない。ゲーム機でも利用できるという説明があるものの、対応機種についても言及はなかった。

 Kickstarterでは、287米ドル以上の支援プランでガンコンとベスト、Network Hubのセットをもらえる。数量限定で割り引きしたプランや、複数セットのプラン、ガンコンとNetwork Hubだけ、ベストとNetwork Hubだけといったプランも用意している。期間は2017年3月9日までだ。日本への発送にも30米ドルの追加で対応しているが、技適を取得しているかの記述はない。

 HTCの「VIVE」のようなルームスケールのVRを利用すると、歩く動作とVR内の動きを連動させることでVR酔いはほぼなくせる。反面、設定した範囲でしか移動できない。BluAtomVRの採用した方式であれば範囲の縛りはなく、オープンワールドのゲームでも自由に移動できる。体を傾けるという入力方法でどこまでVR酔いを防げるのかは未知数ではあるものの、VR以外でも使える汎用性も兼ね備えた面白いアプローチと言える。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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