スマホのVRでもSteamVRをルームスケールで利用できる「NOLO」がクラウドファンディングに成功

 スマートフォンを使ったVRは、内蔵するジャイロセンサーによる傾きの検知を利用する。この方式は顔の向きをトラッキングできるので、360度動画などを楽しむのに適している。しかし位置を検出する機能はないため、実際に歩いてVR内を移動するといった使い方はできない。

 それなら外部センサーを付ければいい、という発想で作られたのがLYRobotixの「NOLO」だ。2017年1月に開催された「CES 2017」でも出品しており、注目を集めていた。2017年1月31日に満を持してクラウドファンディングサービスの「Kickstarter」で資金集めを開始し、わずか8時間で目標金額の5万米ドルに到達した。2月2日時点で、すでに目標の2倍を超える11万米ドルが集まっている。

・NOLO VR: Play Steam VR Games on Your Smartphones
https://www.kickstarter.com/projects/243372678/nolo-affordable-motion-tracking-for-mobile-and-ste/

 NOLOはベースステーション、ゴーグルに装着するセンサー、2個のコントローラーで構成されたキット。ゴーグルはスマートフォンで使用するものであればなんでもよく、ダンボール製の「Carboard」でもOKだ。

 ベースステーションのセンサーが検知可能な角度は100度。トラッキングできる範囲はおよそ4×4mだ。ゴーグル用のセンサーは遅延を20ms以内に抑えたとしている。60gと軽いので、頭部への負担も小さいだろう。コントローラーはタッチパッド、トリガー、ボタン2個を備えている。

 新しいアクセサリーは、対応アプリがどれだけあるかという懸念が常に付きまとう。NOLOはこれもユニークな方法でクリアした。PC向けプラットフォームの「SteamVR」(VALVE)が利用できるのだ。当然そのままでは使えないので、パートナーのRiftCatが提供するアプリ「VRidge」を通し、PCで動作しているゲーム等をスマートフォンに転送するという形をとる。PCとは無線LANかUSBケーブルで接続する。

 VRidgeはNOLO専用ではなく、単体で19.99米ドルで販売されているアプリだ。NOLOをKickstarterで支援する場合、VRidgeのライセンスをセットにしたプランも用意している。

・RiftCatのWebサイト
https://riftcat.com/

 もちろん開発環境は用意しているので、AndroidやiOSで動作する対応アプリが今後豊富に登場する可能性はある。ただ、SteamVRのアプリが使えるためコンテンツの量については不安がないという点は大きなメリットだ。

 Kickstarterの支援プランは複数ある。基本プランは109米ドル以上の支援でNOLOのキットがもらえるというもの。数量限定で割り引きしたプランや、ゴーグルをセットにしたプラン、先述のVRidgeをセットにしたプランもある。日本への発送にも対応しており、送料は15米ドル。ただし、技適については触れられていないため不明だ。ファンディングはすでに成功しているものの、3月12日までと期間は残っている。興味のある人はぜひKickstarterのページを訪れてみてほしい。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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