PCとVRゴーグルをテストするVR用ベンチマークソフト「VRScore」が登場ーDirectX 12対応VRベンチマークテストとして世界初

 VRコンテンツを快適に動作させるには高性能なPCが必要。しかしどのくらいの性能なら条件を満たせるのかを知るのは難しく、VRゴーグルの動作要件が事実上の指標になっていた。その状況を変える可能性のあるソフトが登場した。フィンランドのソフトメーカー、Basemarkの「VRScore PC」だ。

・VRScore PC - The Essential VR Testing Tool
https://www.basemark.com/vrscore/

 VRScore PCは3つのモードを備えている。1つ目は「System test」。Futuremarkの「3DMark」のように、3D描画テストを実行してスコアを算出する。テスト内容の「Sky Harbor」はCrytekのゲームエンジン「CRYENGINE」を使っており、美麗な3D映像を楽しめる。対応するDirectXのバージョンは11と12。DirectX 12に対応したVRベンチマークテストは世界初だという。

 表示する液晶ディスプレイやゴーグルによって負荷が変わるため、VRゴーグルをつないで実行する「Official System Test」と、VRゴーグルを使わない「System test without HMD」を用意している。Official System Testではスコアの下に使用したVRゴーグルの名前が表示される。VRコンテンツの快適さを測るには画面のフレームレートも重要になるため、テスト結果では最高、最低、平均フレームレートも確認できる。

 2つ目は専用の光学センサー「VRTrek」を使った「VRTrek Test」だ。これはPCの処理とVRゴーグルの表示にどれだけ遅延が発生しているかを測るテスト。VRTrekをVRゴーグルのレンズ部にあてがって実行する。VRTrekはPCのマイク端子につなぐ。

 3つ目は「VR Experience」。これはテストではなく、Sky Harborのデモ映像だ。もちろんVRゴーグルに対応しており、映像が流れる間、周囲を見回すことができる。

 2017年1月31日時点で、VRScore PCはまだ企業向けの「Corporate」「Corporate Premium」とメディア向けの「Media」しか出荷していない。一般向けの「Free」「Professional」については第2四半期に公開される予定だ。遅延のテストに必要なVRTrekの入手方法が気になるところだが、企業向けのバージョンに付属することしか明かされていない。一般向けに販売されるのか、価格がどの程度になるのかは不明だ。

 VRScore PCはVRゴーグルが無くても実行できるため、VRゴーグルの購入を検討しているという人でも指標として使えるのが嬉しいポイントだ。Freeバージョンが公開された際は、ぜひ試してみてほしい。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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