VRとコマンドRPGは相性がいい! カードバトル体感VR「乖離性ミリオンアーサーVR」

 スマートフォンを始め、PCやPS4、PS Vitaでもサービス中のカードバトルRPG「乖離性ミリオンアーサー」。エクスカリバーを抜いた王の候補達が、カードとなった騎士を使って戦う。4人が連携するカードバトルシステムに加え、多数のイラストレーターや声優を起用。ゲームでは一部のボスキャラクターが迫力のある3Dグラフィックスで描かれている。

 今回紹介する「乖離性ミリオンアーサーVR」は、「乖離性ミリオンアーサー」の世界にプレイヤー自身がアーサーとなって入り込み、登場キャラクターとの触れ合いや、他のアーサーらとともにバトルに挑む。

 現在は体験版が「ドスパラVRパラダイス」などで公開されており、製品版は2017年春発売予定。現在サービス中の「乖離性ミリオンアーサー」をVR対応するのではなく、別の売り切り型のコンテンツとして発売される。

 体験版では最初に、メイド妖精のウアサハがプレイヤーの目の前にやってきて話をしてくれる。3Dで描かれたウアサハが目の前で喋って動いている様子を、プレイヤーは好きな角度で、好きなだけ近寄って眺められる。ただそれだけなのだが、3Dのウアサハが実に可愛らしく、それでいて自然な印象で描かれており、ゲームの世界に入り込んだなという感覚がとてもよく味わえる。

 続いては3Dグラフィックスで描かれるバトルシーンに突入。プレイヤーはアーサーの1人となって他の3人のアーサーとともに戦いに参加する。敵は妖精ファルサリア。他のアーサーを斬り倒した後、わざわざプレイヤーの目の前で語り掛けてくれるサービス付き。こちらも3Dキャラクターがイラストの可愛らしさを見事に表現しており、近寄ってきたのをいいことに存分に眺め返すことができる。

 バトルシーンでは、戦わせる騎士のカードを選択し、攻撃対象を選ぶ。ゲームの情報はウインドウが空中に浮かぶようにして表示される。SF映画でよく見る未来型モニターという感じだ。カード選択は浮かんだカードのウインドウにタッチして選ぶようになっており直観的。

 カードを選ぶとバトルが進行。他のアーサーもカードを使って攻撃する。派手なエフェクトが、等身大の世界で描かれるのはかなりの迫力がある。ファルサリアの反撃も、4人のアーサーをまとめて撃ち抜くような派手なものや、大きな剣を目前で振りかざしてくるものなど、ものすごい臨場感が味わえる。

 ゲームとしてはカードを選んで見るだけのもので、VRならではの遊び要素は、攻撃時に剣を振る演出的なものだけ。ただ、RPGの世界に自分自身が入り込み、自分が主人公になって冒険を体感できるというのは、RPGのファンとしては1つの夢だと思う。それが実現すると、こうも迫力があるものかと驚かされる。

 「ゲーム内容は2Dでもできるのだから、それをわざわざVRにしなくても」という気持ちは確かにあったが、本作を体験した後では、「未来のRPGはこうであって欲しいな」と期待してしまうと同時に、「VRとコマンド型RPGは、もしかしたらとても相性がいいのかもしれない!」と考えを改めさせられた。もちろん、イラスト、3Dキャラクター、エフェクト表現、UIデザイン、様々な面で高品質だからこそ、そう感じられる作品になったのだろうと思う。

 VRデモとしては、VRらしくない作品ではあるかもしれないが、ゲームの未来とVRの懐の広さを感じさせてくれる作品だ。筆者としてはVRのファンよりも、むしろJRPGのファンにこそ体験して欲しいと思う。

・乖離性ミリオンアーサーVR
http://portal.million-arthurs.com/kairi-vr/

Reported by 石田賀津男

この内容で送信します。よろしいですか?