AR用ディスプレイを手がけるLumusが3000万ドルを調達、HTCも出資

 ARゴーグル用ディスプレイの開発を手がけるイスラエルの企業、Lumusが3000万ドルの追加資金調達に成功した。ニュースサイトの「Tech Crunch」が報じた。

・AR display maker Lumus grabs $30M in new funding from HTC, Quanta
https://techcrunch.com/2016/12/19/ar-display-maker-lumus-grabs-30m-in-new-funding-from-htc-quanta/

 Lumusは6月にも1500万ドルの資金調達を行っており、「C Round」の段階で4500万ドルを調達したことになる。「Round」は企業が資金調達と開発を行う際の進行具合の目安のこと。「Seed」「A」「B」「C」とあり、C Roundは製品化のための仕上げ段階だ。開発者向けの評価キットは既に販売している。

 興味深い点は、VRゴーグルのメーカーの代表格であるHTCが同社に投資しているところだ。Tech Crunchは「ARへの拡張は我々の次のステップだ」というHTCのCOO、David Chang氏の言葉を伝えており、ARとVRが地続きの技術であることが伺える。

 2016年はVRがゲームなどの分野で躍進した年だった。それに対して、ARはそれほど注目されていない。多くの人は、Nianticの「Pokémon GO」にARモードがあることくらいしか覚えていないのではないだろうか。これはAR用のゴーグルに有力な製品がなく、触れる機会も少ないため無理はない。ARを使うと何ができるのか、何をするためのものなのかをきちんとイメージできている人はあまりいないだろう。

 2017年にはマイクロソフトのHoloLens Technlology互換ゴーグルが登場し、ARも身近になっていくと予想される。Lumusは今回の資金調達で、より開発に注力できるようになる。おそらく製品にLumusの名前は出てこないが、高性能なARゴーグルを支える企業となる可能性が高い。2017年のAR、VR分野の方向性を示すニュースと言えるだろう。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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