Microsoft初のMRデバイス「HoloLens」実機フォトレポート

 Microsoftの「HoloLens」は、同社初の複合現実(MR)対応ゴーグルです。2016年12月2日に、日本国内でも開発者および商用向け製品の予約が開始されたことでも話題となっています。発売前ということで日本国内ではあまり目にする機会は少ないですが、今回、VRパラダイス編集部では米国の開発者向け製品である「Microsoft HoloLens Development Edition」を入手しました。国内版の発売に先駆けて、開封しながらその外観を中心に写真で紹介していきます。

開封前。普通のダンボールです

開封すると、フィルム包装された化粧箱がでてきました

本体の化粧箱の奥には付属の「クリッカー」の箱も収まっています

HoloLens本体のイラストがプリントされた化粧箱。イラストはホログラム印刷になっています

箱の側面には「DEVELOPMENT EDITION」の文字があり、開発者向けであることがわかります

化粧箱を開けると、中には専用ケースが入っています

専用ケースは丸みを帯びた卵のような形。「HoloLens」のロゴも入っています

専用ケースを開けたところ。HoloLens本体の真ん中にアクセサリー品が納められたトレイが入っています

まずはHoloLens本体です。一般的なVRゴーグルに比べてスリムな印象です

アクセサリーが納められたトレイ。ACアダプタとUSBケーブル、ノーズパッド、オーバーヘッドストラップが収納されています。このほかにマイクロファイバークロスも付属します

ノーズパッドです。標準状態では違和感がある場合に取り付けます

付属のACアダプタは一般的なUSB充電用のアダプタです

こちらは付属のクリッカーが納められた化粧箱です

クリッカーはジェスチャー操作の代わりにクリックやスクロール操作などを可能にする補助用のデバイスです

付属品を並べてみました

 HoloLensの外観でまず目を引くのが、VRゴーグルなどとの違いです。一般的なVRゴーグルは人間の目を完全に覆っていますが、HoloLensではサングラス的なデザインで目は透けて見えます。

VRゴーグルと違い、目の部分は透けて見えます

ゴーグルの外側に向けて各種カメラが搭載されています。これらのカメラが装着者の指の動きをとらえ、ジェスチャーによる操作を可能にしています。同社のKinectのようにジェスチャーと音声による操作ができます

装着時はこのように内側のリングを動かしてかぶります

リング部分はダイヤル操作で大きさを調整できます。ちなみにフレーム部分についているボタンは電源ボタンです

電源ボタンの上にはバッテリ残量を示すLEDが搭載されています

耳元の赤い部分はスピーカーです

スピーカーの上あたりにはボリューム調整ボタンと、画面の輝度調節ボタンがあります。装着時の右手側にくるボタンがボリュームボタン、左手側が輝度調節ボタンです

付属のオーバーヘッドストラップをつけてみました。見た目はヤボったくなってしまいますが、これをつけた方が頭頂部にも重量を分散できるので装着感がよい感じがします

ストラップの取り付け方はちょっとコツが要ります。写真のとおりストラップははじめから頭の形に合わせて丸まっているように見えるのでそのまま差し込みたくなりますが、それは間違いで、反対側に反らせてからでないと正常に差し込むことができません

 HoloLensは、既存のVRゴーグルと違い、眼前に液晶ディスプレイとレンズを配置した構造ではなく、眉間のあたりに位置するMicrodisplayからの映像をミラーとホログラフィック光学素子を使って眼前のハーフミラーに投影する仕組みです。ハーフミラーに投影するのでハーフミラーの向こう側の様子とCGを重ね合わせて見ることができます。

 イメージとしてはカーナビのヘッドアップディスプレイなどにも使われている仕組みに近いでしょう。この仕組みの利点は大型の液晶パネルが不要で、外見もスマートに見えるところです。見るからに既存のVRゴーグルなどに比べて軽量そうですが、重量はViveの555gに対してHoloLensは579gで意外と重いです。ただし、Viveは長いケーブルを引っ張りながら使いますので、一概にViveのほうが軽いとはいえません。

 HoloLensにケーブルがないのは、HoloLensにはWindows 10が動作するPCが内臓されているからです。そのため別途PCを用意する必要がなく、ゴーグル単体で動作します。

ハーフミラーを内側からみたところ。色が違って見える部分がホログラフィック光学素子

ハーフミラーが納められている部分は密閉されていることがわかります

 HoloLensが実現する「MR(Mixed Reality)」とは、視野を完全にCG映像で覆ってCGの世界に入り込む「VR」と違い、現実の映像にCGを重ねてどちらも実在するかのように見せることで、現実の映像を拡張する使い方をするデバイスのことです。たとえばクルマの設計シーンなどで、本物のクルマのフレームにCGのパーツや外観を重ねて、デザインを検討するようなことにも使えます。仕事に使うだけでなく、実在のテーブルの上にCGで再現したゲームのフィールドを置くような遊び方もできるようになります。

 今回購入した開発者向け版HoloLensの価格は3000ドルです。とても気軽に買える値段ではありませんが、Microsoftは今後、低価格帯も含めた様々なHoloLens互換製品が発売されることを予告しています。HoloLens互換製品は、Microsoft以外のメーカーからも発売され、300ドル前後の製品も予定されています。これらの製品は2017年初頭に予定されているWindows 10の次期大型アップデート「Creators Update」で正式にサポートされる予定ですので、来年の早い段階でHoloLens互換製品を使える機会がくるかもしれません。

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