開催中の「CEATEC JAPAN 2016」で体験可能なVR関連展示を紹介

 「CEATEC JAPAN 2016」が幕張メッセで開幕した。会期は10月4日(火)~7日(金)の10時~17時。入場料は一般が1000円、学生が500円だが、Webからの事前登録などで無料になる。最新のテクノロジーを中心とした展示会で今年はCPS/IoTを中心として展示ブースが構成されているが、VR関連の体験ができるブースもいくつか存在していたので、その様子をレポートしていく。

 最も人目を引く展示を行っていたのは、HALL6に出展していたタイコ エレクトロニクス ジャパンのブースだ。同社のブースではメディアフロントジャパンの開発したハンググライダーのVR体験が可能になっている。ハンググライダーを模した遊具が用意され、実際に天井からつり上げられた形で体験が可能で臨場感はたっぷりだ。

コンテンツは雪山や洞窟、海上などをハンググライダーで巡りながら、各所に点在するランドマークを巡るというもの。タイコ エレクトロニクス ジャパンは、コネクタなど接続機器の専門メーカーで、ランドマークには同社が提供しているコネクタなどが使われる施設などが表示される。

タイコ エレクトロニクス ジャパンブース

 3次元リアルタイム・バーチャルリアリティソフト「UC-win/Road」提供するフォーラムエイトは、同ソフトのOculus Rift DK2による体験スペースや、マイクロソフトのジェスチャー認識デバイス「Kinect」と、6K相当のモニタを使った飛行体験ができる「フェアリーバタフライ」などを展示していた。

フォーラムエイトブース

UC-win/Roadで作られた道路や地形の様子をOculus Rift DK2で体験できる

Kinectと6K相当モニタを使った飛行体験。実際に両手を羽ばたくように動かして移動する

 超人スポーツ協会ブースでは、meleap開発の「HADO」を体験できる。AR技術を使った対人ゲームで、プレイヤーは頭にヘッドマウントディスプレイ、腕にアームセンサーを装備し、腕を「波○拳」のようにつきだして「エナジーボール」を発射して相手を攻撃したり、バリアを作って防御したりして遊ぶことができる。

 ゲームは複数のプレイヤーでチームに分かれて対戦する。ARゴーグルをつけたプレイヤーからは現実世界のプレイヤーと、自分が発射したエナジーボールやシールドなどを見ることができ、自分がゲームや漫画のキャラクターになったような感覚でプレイできる。また、観客も楽しませることができるように、試合中のプレイヤーの姿と、プレイヤーの発するエフェクトを合成したAR画像を見ることもできるようになっていた。

ブースの様子

対戦中の様子。ARによって派手なエフェクトをモニタで確認できる

 直接VRの体験ができるわけではないが、関連技術として富士通ブースの「網膜走査型レーザーアイウェア」も紹介する。右目側だけに小さなディスプレイが設置されているいわゆるヘッドマウントディスプレイの一種だが、既存のVRゴーグルのように、液晶ディスプレイ+レンズによって画面を見せるのではなく、眼球の網膜に直接映像を投影するという技術だ。目の焦点距離に関係なく映像が見られるので、従来のVRゴーグルのように弱視の人がわざわざ眼鏡をかける必要がなく、矯正視力が0.1~0.5の弱視に相当する人でも普通に画像をみることができる。ゴーグルの外側に向けてカメラを設置し、弱視の人の視力補助として使うようなことも検討しているという。将来的に視力が徐々に悪化するケースでもこの技術であればそのまま使い続けることができるはずだ。

 また、視線を右目のディスプレイからディスプレイ外の物へ目線を向けたときでも焦点が変わらないためディスプレイと外の光景を頻繁に見て作業をするような場合でも目が疲れにくい。これが通常のヘッドマウントディスプレイのように焦点距離が固定されていると、ディスプレイを見た時と、外を見たときで焦点距離が異なるため眼球は毎回ピントを合わせ治さなければならないため、目が疲れるのだ。

 現状では視野角が狭いなどの欠点も見られるが、マイクロソフトの「HoloLens」でも採用されていると思われる技術で、今後VRやARゴーグル用の技術として発展していくことが予想される。