Spec Ops: The Line【ゲームレビュー】

正義とは何か、戦う意味とは何かをプレイヤーに問う"社会派"TPS「Spec Ops: The Line」

正義とは何か、戦う意味とは何かをプレイヤーに問う"社会派"TPS「Spec Ops: The Line」

「Spec Ops:The Line」はYager Developmentが開発したサードパーソンシューティング(TPS)だ。

スクリーンショットだけを見ると、スタンダードなTPSに見えるが、自分は正義のヒーローで、敵は悪、敵を倒すのが絶対的正義という作品とは真反対の作品だ。それどころかプレイヤーに苦渋の選択を迫ることで、戦う意味の問いかけをする作品となっている。

システム面については次の項で触れるとして、本作のストーリー面について紹介していきたい。
なおその性質上、ストーリーについて少し踏み込んだ内容となるのでご注意頂きたい。


苦渋の選択の数々、凄惨なシーン。戦う意味とは何か、正義とは何かを問いかける

本作の舞台はドバイ。
高層ビルが立ち並び繁栄を極めた都市だったが、かつてない砂嵐に襲われ砂に埋れてしまった無法地帯だ。

プレイヤーの分身となる、マーティン・ウォーカー大尉はアルフォンス・アダムス中尉、ジョン・ルーゴ軍曹の2人と共に武装したゲリラが占拠するドバイに潜入し、生存者の有無と、残った住民を避難させるというミッション中に行方不明になったジョン・コンラッド大佐の生死を確認するミッションにつく。

砂に埋もれてしまったドバイの都市が舞台だ


ドバイに降り立った直後、ジョン・コンラッド大佐が率いる33部隊の隊員が現地の武装勢力に襲撃されているのを目撃する。
それを見た彼らは目的を変更し、ジョン・コンラッド大佐と33部隊を救出することになるのだが、彼らがドバイで見たのは凄惨な現状だった。

街を支配する33部隊、見せしめのために無残に殺害された33部隊の兵士の姿。同じアメリカ軍の兵士として動揺を隠せないウォーカー達だが、さらなる衝撃的なシーンに遭遇する。

とあるきっかけでウォーカー達は33部隊に銃を向けられ、銃撃戦へと発展してしまうのだ。

ここからが悪夢の始まりだ。

同じアメリカ軍の兵士同士の殺し合いが始まってしまう。任務を達成するためにウォーカー達は戦うが、任務とは何か、正義とは何か、戦う理由は――。

本作には目を背けたくなるほど凄惨なシーンも登場する


本作はそのストーリーも衝撃的だが、さらにプレイヤー(ウォーカー大尉)に苦渋の選択を迫るシーンがある。
例を挙げると、銃口を誰かに向けるシーンもあるが、そこで引金を引く(左クリックする)のはプレイヤー自身だ。

本作は選択を通じて、モラルとは何か、何が悪で何が正義なのか、プレイヤーに問いかける。

いくつかのシーンでプレイヤーは選択を迫られる。どの選択も重く苦しいものだ


正直に言うと爽快感のあるストーリーではないが、心を抉られる事は間違いない。

プレイヤーが選択し、その分身である主人公が行動するというゲームならではのシステムにより、ストーリーの重みが深く刺さる作品だ。


システム面はスタンダードなTPSを踏襲。砂を使ったユニークなシステムも

続いてシステム面を紹介していこう。

本作はスタンダードなTPSとなっており、このジャンルをプレイしたことのあるプレイヤーならスムーズにプレイできるだろう。
だが本作では敵の攻撃が激しくなっており、数発被弾するとすぐにゲームオーバーになってしまう。

そこで本作で重要なのが遮蔽物に隠れる「カバーリング」だ。
敵の攻撃をくぐりぬけ、遮蔽物から遮蔽物へと身を屈めて移動する。この緊張感が面白い。

■本作はカバーリングが何よりも重要だ。敵の攻撃は熾烈を極める


またチームメンバーに指揮をくだし、特定の敵を倒すように命令をしたり、一時的に敵を無力化するスタングレネードを投げさせるなど戦略的な要素もある。
AIは優秀なので有効に活用していきたい。

他にも砂に埋もれた都市ならではとして、戦場に砂嵐が発生し敵味方ともに姿を確認しづらくなるという要素や、砂が溜まっている部分を銃で破壊すると砂が雪崩れ込み下にいる敵を無力化することができるなど、砂漠という立地を生かしたユニークなシステムも盛り込まれている。

■味方に指示を出したり、砂を使った仕組みがなど様々な要素を盛り込んでいる


シューティング部分はスタンダードなTPSでプレイしやすいが、勧善懲悪で爽快感があるストーリーを期待してプレイすると肩透かしを食らうほど重い物語となっている。

本作はゲームを通じて多くのテーマをプレイヤーに投げかける作品だ。
そしてラストシーンでも、プレイヤーは苦渋の選択を迫られる。

その結果は……ぜひ自分の目で確かめて欲しい。

「ドバイへようこそ」。

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Reported by DENPA IS CRAZY

 

 


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