虫姫さま【ゲームレビュー】

美しい弾幕に見惚れるシューティングゲーム 画面を埋め尽くす敵弾を避け切ろう「虫姫さま」

美しい弾幕に見惚れるシューティングゲーム「虫姫さま」 画面を埋め尽くす敵弾を避け切ろう

避けて撃つ、それだけなのに奥が深い

「虫姫さま」は、ケイブの縦スクロールシューティングゲーム。
大量の敵弾が画面を覆う、「弾幕シューティング」と呼ばれるジャンルだ。

本作はアーケード版の登場が2004年と古いゲームではあるものの、ゲーム性は色褪せない。
これはゲームの基幹部分がシンプルなシューティングというジャンルの特性でもある。

「弾幕シューティング」は画面を埋めるほど大量の敵弾が飛び交うシューティングゲーム。いかに避け、効率良く敵を倒すかが問われる

画面上に安全な場所など無いのが基本。時には敵弾を誘導して隙間を作らないと避けられないことも


ゲームの舞台は「別の時間軸の地球」。

「ニンゲン」は大型の節足動物「甲獣」が暮らす森の中で暮らしており、200年に一度若者を「贄」として甲獣に差し出す風習がある。贄に選ばれた者にはそれと分かるように特別なブレスレットが届くという。

里の姫「レコ」は幼い頃に森で迷子になったことがあり、その時に出会った少年からそのブレスレットを受け取っていた。

ある時、贄が遅れた際に流行するという病が里を襲い、風習の存在すら忘れかけていた里の人々は泣く泣くレコを「甲獣神」の元へ送り出す。

可愛らしい絵柄と裏腹に、かなり重苦しいストーリーだ。

 ゲーム内容はとてもシンプル。
弾を撃って敵を倒し、各ステージの最後に待つボスを倒すとステージクリアとなる。

敵の弾や一部の敵本体に接触するとミスとなり、残機が無い状態でミスするとゲームオーバーだ。

最後のステージを攻略すればゲームクリアとなる。一部タイトルのような「2周目(注)」も無いため、1回のプレイ時間は30分程度と短めだ。

※注…最終ステージクリア時に条件を満たすと、ステージ1に戻ってもう1周遊べる。1周目より高難度になっており、最終ステージの終わりに専用ボスが用意されていることもある。

メインショットは3種類

操作キャラクター(自機)はレコだけだが、メインショットを3種類から選べる。

メインショットの種類によって自機の移動速度が異なる。
共通の装備として、敵弾を消して一定時間無敵になる「ボム」と、前方にレーザーを発射する「オプション」がある。
オプションは最大4個装備可能で、自機を追尾する「トレース」と一定間隔で並ぶ「フォーメーション」の2種類の配置方法がある。

メインショットとオプションはパワーアップアイテムを取ることで強化できる。
アイテムは画面上に現れてから一定時間で変化し、メインショットは種類、オプションは配置方法を変更できる。
アイテムを取るのに手間取ると、意図しない種類に変化してしまう可能性があるので要注意だ。

ショットボタンを押しっぱなしにすると、ショットを連射できるが移動速度が落ちる。細かな操作が必要な際に使う。
フルオートボタンを使うと移動速度を落とさずに連射可能だ。

ゲーム開始時にメインショットの種類を選ぶ。ショット名の右にあるアイコンはゲーム中に出てくるアイテム。取得するとそのショットに切り替わる

「M-Power」は進むに連れて少しずつ広がるショット。最強の状態ではここまで広くなる。移動速度は他2つの間


「W-Power」はM-Powerより広く広がるショット。攻撃範囲は広いが、集中して攻撃を当てにくいので小さい敵には不利。移動速度は遅い

「S-Power」はまっすぐ前に進むショット。攻撃を集中させやすいが、攻撃範囲が狭いので敵を撃ち漏らしやすい。移動速度は速い


オプションを「フォーメーション」で展開した状態。ショットボタンを押しっぱなしにすると自機の元に集まる

オプションを「トレース」で展開した状態。自機の軌道をなぞるように動き、下を入力すると自機の元に集まる


パワーアップアイテムは緑、赤、青と色が変化していく。取得するとメインショットが1段階強化され、色に応じたショットに切り替わる

オプションアイテムは「トレース」と「フォーメーション」が時間で切り替わる


本作には「ノービス」「ノーマル」「アレンジ」と3種類のゲームモードがある。

ノーマルがアーケード版を移植した基本モードだ。難易度は「オリジナルモード」「マニアックモード」「ウルトラモード」から選べる。
オリジナルモードは敵弾の数が比較的少ない代わりに速い。マニアックモードは敵弾は遅めだが多い。ウルトラモードは敵弾がとても多い上級者向け。

ノービスは入門用で、ノーマルを少し易しくしたモードだ。

アレンジは難易度が1種類しかなく、自機が最強の状態でスタートする、メインショットを自分で切り替えられる、オプションが最大6個に増えているなどの違いがある。ノーマルとは敵のパターンも異なる。

 ゲーム画面が縦長なので、横長の液晶ディスプレイだと余白ができる。ここにスコアなどの情報を表示させられる。
ゲーム部分の拡大や90度回転もできるので、液晶ディスプレイを縦長にしてプレイすると大迫力で楽しめる。

メインメニューでは、左右でゲームモード、上下でメニュー項目を選ぶ

液晶ディスプレイを縦にすると、画面を広く使える。大型の液晶ディスプレイを使えば、アーケード筐体さながらの迫力が得られる


ミスした際はその場で復活し、ゲームオーバーになっても回数無制限でコンティニューできるため、通してクリアするだけならとても簡単だ。

このゲームの本質はやり込みにある。
まず目指すのはノーコンティニュークリア。コンティニューせずにクリアしようとすると、一転して難しくなる。
敵弾の数が多いため、すぐに追い詰められてミスしてしまう。
各ステージの難所で追い詰められないように工夫を重ねていくのが醍醐味だ。

本作のボムは画面内の敵弾を消し、自機の当たり判定が無くなる効果がある。つまり、追い詰められた時はボムを使えばミスせずに済む。
避けられないと判断したら迷わずボムを使うことが重要だ。

もっとも、ボムを使ってばかりだと敵の出現パターンや敵弾のパターンが覚えられず、上達につながりにくい。
何度もプレイしていると、ここの敵を撃ち漏らすと撃ってきた弾と次の敵の弾が重なって避けられなくなる、この敵に集中すると他の敵から弾を撃たれて避けられなくなる、といった「よくミスする状況」が見えてくる。
これらの対策を考え、切り抜けられる動きを考えるのが上級者への道だ。

ノーコンティニュークリアを達成したら、スコアアタックに挑もう。

マニアック、ウルトラでは「撃ち込みカウンタ」というシステムがあり、敵にショットを当て続けると得点が増える。
ショットを当てていない時間はカウンタが減っていくので、通常の攻略とは違った戦略が必要になる。オンラインで他のプレイヤーとスコアを競うこともできる。

ここまで読んで難しそう、と思ってしまうかもしれない。

実際本作に限らず、同社のシューティングゲームは難易度が高いことで有名だ。しかしそれほどシューティングゲームが得意でない人でも、ノービスモードなら楽しめるはずだ。

ノービスモードは敵弾の数が少なく、簡単になっている。とは言えノーマルモードと比べて簡単というだけで、手応えは十分。

初めて弾幕シューティングに触れる人は、まずはノービスモードでのノーコンティニュークリアを目指すといいだろう。
弾の間引き方が絶妙なので、ノービスモードの練習内容がノーマルの攻略にも役に立つようにできている。

ステージ1ボスの攻撃の1つ。こちらはノーマルの場合だ

こちらはノービスでの同じ攻撃。弾の数が減り、密度が落ちているのが分かる


これから弾幕シューティングを始める人へのアドバイス

弾幕シューティングは独特な基礎知識がある。

弾を見て避けるだけでも十分に楽しめるが、より楽しめるように少しアドバイスを送ろう。
これを覚えておけば、より早く弾幕シューティングの世界に馴染めるはずだ。

1. 敵弾には2種類ある

敵弾には、自機を狙って飛んで来る弾と、自機の位置に関係なく飛んでくる弾がある。まずはこれを意識しよう。

2. 自機狙いは動けば当たらない

自機を狙ってまっすぐ飛んで来る弾は、動かないでいると当たる。ただし正確に自機を狙うため、少し動いただけで当たらなくなる。

ステージ1の最初の敵の攻撃。ウルトラモードだと8発撃ってくる。自機を狙うので、移動しないとこの直後にミスとなる

敵が最後の1発を撃った後に少しだけ左に移動したところ。これだけで全て避けられる


3. 小さく避ける

本作は自機狙いの弾が非常に多い。

弾が画面外に消える前に次の弾が来るので、避けるために大きく動くと敵弾が広範囲に広がってしまい、避けにくくなる。また、自機狙いの弾を左右交互に避け続けるのはほぼ無理。
できるだけ一方向に避け続けるのが基本だ。

4. 切り返しを覚えよう

自機狙いの弾を一方向に避けているといずれ画面端に追い詰められてしまうため、どこかのタイミングで方向転換する必要がある。しかし画面内に残っている弾が連なって壁のようになり、戻れないことが多い。
そこで一瞬大きく動き、敵弾に隙間を作って間を通る。この動きを「切り返し」という。

少しずつ左に避け、端まで行ってしまった状態。ここから右に戻るのは無理だ

端に着く少し前に、左上に大きく動いて下に戻ったところ。これだけ隙間が空いていれば右に移動できる


5. ギリギリを恐れない

本作の自機の当たり判定はとても小さい。

メインショットのボタンを押しっぱなしにすると当たり判定が表示されるが、その端は当たっても大丈夫だ。

敵弾の当たり判定も見た目より小さいことがある。そのため、ぱっと見では避けられなさそう攻撃も、案外避けられるものだ。

敵弾を必要以上に恐れないこともポイントとなる。

自機の絵は大きいが、当たり判定は中央の一部だけ。どこまで大丈夫かは経験で覚えよう

慣れると、密度の高い弾幕も避けられるようになる。画面はウルトラモードのステージ1ボスの攻撃。自機に複数の敵弾が重なっているが、ミスにはなっていない


高難度のボスの弾幕は到底避けられないと思うかもしれない。
しかし研究と練習の結果避けられた時の快感は無上のものだ。ぜひ多くの人に体験してほしいと思う。

© 2004,2012,2015 CAVE Interactive CO.,LTD.

 

 

Reported by 宮川泰明(SPOOL)

 

 


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