第4回:低スペックPCでも大丈夫! オススメシューティング特集

第4回:低スペックPCでも大丈夫! オススメシューティング特集

直感的に分かりやすく、PCの要求スペックも低いシューティング

いまSteamで最も熱いジャンルの一つ、それはシューティングゲームだ。
『Call of Duty』などFPSもシューティングと呼ばれるが、それより昔からある「平面の画面で、前から飛んでくる敵を撃墜する」おなじみの形だ。

そんな伝統あるジャンルが今も続いているのは「敵の攻撃を避けて、撃つ」という分かりやすい快感のため。やられる前に、やる。「少しでも長く生き延びる」生存本能に根ざしているからだろう。

Steamの文脈でいうと、シューティングは「要求されるマシンパワーがさほど高くない」のが大きな魅力だ。
一応デカキャラが出たりするとはいえ、最新3Dゲームのようにリアルタイムに背景を生成したり、物理演算を駆使してるわけでもない。
ハイエンド環境のない人が「とりあえずSteamを体験してみる」入り口にもってこいだ。

今回はお手頃価格で、そう上手くない人にとっても間口の広い3本のシューティングを選りすぐってみた。
三者三様にテイストが違うので、ご自分の好みに合ったシューティングと出会ってもらえると幸いだ。


『JUDGEMENT SILVERSWORD - Resurrection -』

見た目はとてもシンプルかつ地味。素朴なドット絵は温かみさえ感じるが、プレイしてみると火傷しそうにアツいのが『JUDGEMENT SILVERSWORD - Resurrection -』だ。

元々はバンダイの携帯ゲーム機・ワンダースワン用ソフトだ。
PCでワンダースワンのソフトが自作できるツール「ワンダーウィッチ」により開発され、コンテストでグランプリを受賞した作品(つまりアマチュア作)だった。
当時はウェブで200本だけ限定販売された「幻の名作」だったが、Xbox 360版『エスカトス』にリメイク版が収録された後に、Steamで単品販売されるようになった経緯がある。

自機のショットは前方を攻撃する「センターショット」、広範囲に弾をばら撒く「ワイドショット」、敵の弾を防ぐ「シールド」の3種類。
パワーアップも緊急回避のボムもなく、アイテムは残機が増える「エクステンド」だけ。見て、触って、すぐに理解できる取っ付きやすさだ。

攻略のカギは、TPOに応じた3つのショットの使い分け。
攻撃力は低いが弾幕を張りやすいワイドショットでザコを片付け、硬い敵にはセンターショットで集中攻撃、危なくなったらシールドでしのぐ。ただしシールドには耐久力があって「削られる」ので、いつ解除して逃げるかも攻略のポイントだ。

敵の攻撃パターンもよく練り上げられていて、自機を狙ってくる弾、体当りしてくる雑魚やホーミングレーザーなど、これどこかで見た! と記憶を刺激するものばかり。
つまり、昔やられた攻撃にまたやられる……。

そんな風に甘やかさない歯ごたえだが、1ステージのクリア時間は30秒前後。
ちょっとした空き時間にサクッと遊べるし、激しい攻撃もすぐに終わって次に進める。

難易度「NORMAL」でキツければ易しい「EASY」も選ぶことができ、残機も増えやすいので、初心者ないしシューティングにトラウマを抱えた人にもハードルは低い。

そしてシールドは初心者が身を守る防具でもあり、上級者にとって「稼ぎ」の道具でもある。

このゲームでは、敵に攻撃を当て続けると点数の倍率がどんどんアップしていく。
シールドを敵に接触させると連続で「攻撃」が入り、スコアが跳ね上がるのだ。その反面、見極めをしくじると自殺になりかねないため、さらにアツいのだ。


『Crimson Clover WORLD IGNITION』

シューティングとは弾をぶっ放して、バリバリ敵を倒すもの。デジタルの世界だから許される、破壊の快感に酔いしれたい! そんな人は『Crimson Clover WORLD IGNITION』をプレイしないまま人生を終われない。

世界観もストーリーも一切ナシ。

公式が「萌え要素皆無のド直球シューティング」と銘打っているだけあり、隅々まで探しても感動の物語も、美少女のカケラも見当たらない。

元々は同人サークル「四羽根」が制作した同人ゲームとあって、「シューティング好き」の純度は120%。それがNESiCAxLive(アーケードゲーム用コンテンツ配信システム)に移植されて、ゲームセンターにデビュー。
歴戦の猛者たちの厳しい評価に鍛えられ、Steamに移植されて家庭に帰ってきた。並の商業用シューティングより長い開発期間をかけられ、とことん磨きあげられているわけだ。

本作にはパワーアップアイテムは存在しない。自機は最初からとても強力だからだ。
操作は1レバー+ボタン3つで、それぞれ通常ショットとロックオンレーザー、ボム&ブレイクモード。
一般のシューティングなら、5段階ぐらいパワーアップしたところからスタートだ。

通常ショットは前方を攻撃する、王道的な攻撃だ。
ロックオンレーザーは、ボタンを押すと自機を中心に円状にレーダーが広がり、自動的に敵をロックオンする。そこでボタンを離すと、最大24の標的に向かってレーザーが飛んでいくという仕組み。
硬い敵にはロックオンを重ねがけして集中攻撃したり、いろいろと応用が効くのだ。

画面は見渡す限り敵弾に埋め尽くされる「弾幕シューティング」そのものだが、恐れることはない。
難易度はアーケードそのままの「ARCADE」モードに加えて、初心者向けの「NOVICE」も用意されてるので、気軽に弾幕の中に踏み込める。

NOVICEモードではショット&ロックオン撃ちまくりで、ザコはいつの間にか全滅。
俺ってこんなにシューティングが上手かったっけ? と勘違いしたまま、ドップリと破壊の快感に浸れる。そうして敵を倒すごとにゲージが溜まり、フルになると「ブレイクモード」の発動だ。
この状態では、強力な武装がさらにパワーアップされ、スコア倍率やスコアアイテムも大増量され、得点が冗談みたいにアップしていく。

そこでフルゲージになれば、「ダブルブレイク」が発動できる。さらに弾が大盤振る舞いされ、攻撃力の海に溺れられてうっとり。
ガンガン撃ってガンガン稼ぐ、シューティングの楽しさを満喫できるパラダイスだ。

かたやARCADEモードは序盤から敵弾が自機を狙ってくるし、弾幕がいやらしく逃げ道を塞ぎ、完全に初心者お断り。
「死んで覚える」を繰り返し、しっかりパターンを組み、少しずつ道を切り開いていくストイックな作りだ。NOVICEでいい気になったプレイヤーをARCADEモードでいじめ抜く、「ゆりかごから墓場まで」が行き届いたシューティングなのだ。


『Sky Force Anniversary』

本作は、ポーランドのゲーム会社Infinite Dreams Inc.が開発した縦スクロール・シューティングだ。
海外作品とはいえ、日本の『雷電』や『19XX』シリーズに影響を受けたと言われるシリーズ作品だけに、国内プレイヤーでも違和感は覚えにくいだろう。

自機が敵陣の奥深くへと侵攻し、空中や地上から襲いかかる敵を撃墜しつつ、あちこちに取り残された生存者も助ける。まさにシューティングの王道であり、グラフィックは美しくて緻密。
フル3DCGで描かれた背景も立体感があり「目を楽しませる」ゲームだ。

しかし、初プレイの印象はイマイチかもしれない。
自機の攻撃は単発ショット、ショボい!
スクロールも遅く、敵の攻撃も序盤は手加減してくれてる感じだが、最近の弾幕シューティングに慣れた目にはスカスカして物足りない。
敵編隊を全滅させると出現する勲章を取ればパワーアップするとはいえ、ただ連射速度が上がるぐらい。
どこが面白いんだ? と首をかしげることだろう。

本当のお楽しみはこれからだ。

一プレイを終えたら、さっそく「格納庫」へと向かうべし。そこは、敵を倒して集めた☆(ゲーム内通貨)を支払って、各種装備がアップグレードできる場所だ。
まず☆を稼ぎ、格納庫で愛機をチューンナップして再出撃……と何度も周回プレイを繰り返して「自機を育てること」がメインとなっているのだ。

初期装備が貧弱なおかげで、アップグレードのやり甲斐もハンパない。主キャノン砲を強化すれば火力アップするが、正面に対する攻撃だけで、左右が寂しい。
そこで、両横にウイングキャノン砲を追加してやれば、幅の広いショットが撃てるようになる。
カネ(☆)を注ぎ込むほど自機がパワフルになる快感は、高いパーツを積めば積むだけ処理速度のストレスが軽くなる自作PC道に通じるかもしれない。

いろいろ用意されたパーツの中でも、最優先したいのが「ミサイル」だ。
敵を自動で追っかけるスグレモノで、威力も高いし便利。

このゲームは画面が横長のため、左右の端には移動が間に合いにくいが、ミサイルは自機から遠く離れた敵も狙ってくれる。さらに弾幕が分厚くて近寄れないボスに、安全地帯からチクチク攻撃できる有り難さ。
横でじーっとしてるだけで、ミサイル様が倒してくださった! (情けない)

ステージクリアするごとに、新たなステージが追加。
そして各ステージには、4つのミッションが設定されている。

それぞれ「敵を70%撃破」「敵を100%撃破」「捕虜を全員救出」「被弾せずにクリア」という条件を満たせば、同じステージでより高い難易度の設定が選べるようになる。

「普通」→「高」→「最高」の順に敵の攻撃も激しくなるが、稼げる☆も増える。
マシンをアップグレードするために命がけで働く、身につまされる話ですよね。

中盤から終盤にかけてザコも攻撃ヘリや中型機、ボスも大型爆撃機や巨大戦車という風にバリエーションも豊かになり、背景が美しいこともあって飽きが来にくい。
あの装備をアップグレードしたい、もう一回! とプレイを続け、気がつけば朝日が昇っていた……(実話)。

地味なルックだが、遊び始めるとやめられない止まらないスルメゲーなのだ。

 

 

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Reported by 多根清史


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