第2回:Steamで「ウィッチャー3」を買ってみた

第2回:Steamで「ウィッチャー3」を買ってみた

Steamサマーセールで買いまくり

俺たちの夏は終わった……本物の夏よりひと足早くやってきた、Steamのサマーセール。
日本の控えめな割引に慣れていると、30~50%オフはお茶の子さいさい、大作『Civilization』シリーズの詰合せが1000円を切ってる大出血サービスはとても刺激的だった。

『バットマン』シリーズのGOTY(DLC全部入り)が500円台? 斬新なアドベンチャー『ライフ イズ ストレンジ』が1000円もしないだと……。
前から欲しかったゲーム、この際だから買っておきたいゲームなど片っ端からカートに放り込み、気がついたらライブラリが90本近くになっていましたとさ。

積みゲーってレベルじゃない!

そんなわけで、今回のお題は『ウィッチャー3』。
正直いうと、サマーセールの前に半額以下だったので手に入れておいたタイトルだ。積みゲーに埋もれさせておくには忍びない大作であり、掘り出して上に積んでおくぜ!という心意気。

いや積んじゃダメなんですが。

オープンワールドの大作『ウィッチャー3』

『ウィッチャー3』は2015年発売で、最新作とは言えない。が、ここ近年で世界的に主流となってる「オープンワールド」の代表作。
来年発売される(はず)の『ゼルダの伝説』最新作もオープンワールドを採用したと言われている。

オープンワールドとは、舞台となる広大な世界を自由に旅して冒険できるゲーム世界のこと。
プレイヤーはシナリオの進行とは関係なく、気の向くままに好きなところに行ける。
世界を救うのを放り出し、そこで「生活」できるような体験ができる世界だ。

このタイプって日本ではウケないとされてきた。この国ではグイグイ引っ張る「ストーリー」がRPGとは切っても切れない関係とされてきたからだ。ドラクエしかり、FFしかり。

が、『ウィッチャー3』はその意味では「日本向け」ではある。
なぜならメインストーリーもしっかりとあり、大きな物語も楽しめるから。それでいて、オープンワールドのあちこちに散らばる脇道(サイドストーリー)も豊富。あたかも大作小説の中に、短編小説が埋め込まれたような構造だ。

それもそのはず、このゲームには「原作」がある。

ポーランドの作家によるファンタジー小説『魔法剣士ゲラルド』シリーズが原作で、ゲーム開発もポーランドのCD PROJEKT REDが担当。
すでに緻密な異世界の設定が先にあり、それがゲームプレイにも反映されているかたちだ。ちなみに原作は日本では第一巻のみが邦訳されていて、残りは未翻訳。
ゲームの人気がもっと出れば、あるいは……。

半額セールなのに日本語音声つき!

『ウィッチャー3』というタイトル通り、本作はシリーズ三部作の完結編だ。でも、初めてプレイしても問題なし。
これまでの経緯はゲームの中でざっと解説してもらえるし、知らない人に知らない話を振られてどぎまぎする不親切さもない。

ウィッチャーとは、怪物退治の専門家だ。
主人公のゲラルトもその一人で、幼い頃から過酷な鍛錬を積み、薬物によって超人的な身体能力と戦闘力を手に入れている。
あまりに強すぎるため、普通の人間からは怪物のように忌み嫌われ、時に迫害の対象にもなった……程度の基礎知識があれば、戸惑うことはないはず。

こうした込み入った設定や人々との会話も莫大にあり、テキストの量は半端なく多い。
Steamで安く買えたのはいいけど、英語で読むのはしんどいなあ……と覚悟していたら、なんと日本語版の音声が入ってる!
嬉しい誤算でもあり、ローカライズ(日本語訳)に力を注がれた担当者さんの苦労が偲ばれます。

元カノを追って酒場で聞き込み

さて序盤。

オープニングは過去の幸せな夢の中ということで、基本的な人間関係やら操作やらのチュートリアル(説明)だ。
ゲラルトの教え子に、私と一緒に走ってみてと頼まれ、逆に走り方の操作を教えられるアベコベな感じ。戦闘の立ち回りや攻撃のブロック、印(魔法に当たる)まで詰め込み気味に手ほどきされるが、頭に入ってなくてもプレイに差し支えなし。

■ゲーム内での移動手段は、基本的には馬に乗ること。愛馬のローチは口笛を吹くとどこにでも駆けてくる忠誠心の高いやつですが、急勾配の山地だと近づいてこないことアリ


そして本編。

最初の目的は、元恋人のイエネファーを探すことだ。
ゲラルトは前作の「2」までは記憶を失っていて、この「3」で改めて過去に向き合う流れなので、やばい元カノのこと何も知らない! と焦らなくてもいい。さらに記憶を失っていた時の恋人トリスもいるので、『課長島耕作』のようなモテっぷりである。

行方不明のイエネファーの後を追うかっこうで、グールを倒して戦利品を取る、馬に乗る、酒場で聞き込みをする……と、まだまだ操作に慣れるチュートリアルの続き。
ウィッチャーは人々に反感を抱かれていて素直に話してもらえない。ならば精神に干渉する「アクスィー」の印で、酒場の客から強制的に情報を引き出すなどのやり取りが面白い。

その中でニルフガード軍(占領軍)の駐屯地で見かけたとの情報から司令官に会いに行くと、クエスト「ホワイト・オーチャードの獣」が発生。
怪物グリフィンに襲われた兵士達の死体発見現場を調べ、グリフィンをおびき出すための薬草を探すことに。

ここで学べるのは、本作の大きな魅力である探偵フェーズ。
ウィッチャーであるゲラルトが感覚を研ぎ澄ますと、殺された兵士の足取りや、怪物の痕跡などが赤く浮かび上がる。退治を依頼された怪物の巣を見つけたり、放火魔の居場所を突き止めたり、事件を解決する糸口をつかんだりできるのだ。

ウィッチャーの感覚を使うと、現場に残された痕跡などを追跡できる。真犯人を突き止めて、犯人はお前だ!と兵士に突き出すことも、賄賂を受け取って見逃すことも可能だ


相棒のヴェルセミルの助けもあって、グリフィンをなんとか打倒。
さあ待ってろイエネファーと思ったら、なんとイエネファーの方から迎えにやって来た。

出発の地を離れ、いよいよ本格的な冒険の始まり!そう甘く考えていた自分がいました……。

基本は野犬を狩りまくって瞑想

このゲーム、人間が持つ様々な顔や心の闇などを織り込んだシナリオが充実していて、「早く続きが読みたい!」と先を急ぎがち。
でも、それは大きな罠だ。

序盤が終わって新天地へと連れて行かれて困りましたよ、ザコさえも強すぎ!
メインクエストに乗っかっているだけではダメで、その脇道にある細かなサブクエストをこなさないと十分な経験値が稼げない仕様なのである。

ゲームの舞台は、大きく3つのエリアに分けられる。

さっきまでいた「ホワイト・オーチャード」は比較的小さくて、いかにもチュートリアル。
その次に訪れるのが戦争で荒廃した「ヴェレン」で、道端には死体が転がり、村の入り口近くには首吊り死体だらけ……。
その地続きにある「ノヴィグラド」は大きな都市で、地図上でもデカい建物がひしめいてるのがアリアリと分かる。

ヴェレン名物・首吊りの木。戦火で荒廃したこの地方は道端は死体だらけで、精神的にクるものがあります……


レベルが足りないゲラルトは、怪物どころか盗賊にさえボロ負け。
RPGとは「キャラが成長するゲーム」、裏返せば「序盤はショボいキャラを強いられるゲーム」だ。
ゆく先々でウィッチャーだと恐れられてたのでいい気になってたが、動きはモッサリで剣を振っても盾でガードされて当たりやしない。このゲラルト、超人どころか平均以下のおっさんだよ!

しかも成長システムに一癖あり、レベルアップした時(それ以外もある)に得られるポイントを戦闘や印などのスキルに割り振り、さらに専用スロットにセットしないと効果が出ないのだ。

攻撃を食らった場合、戦闘中に食料をとって回復できる。が、序盤でもらえるカネは微々たるもので、商人から買っていればすぐ資金が底をつく。そのため野犬を狩りまくり、ひたすら生肉を集めるゲラルト。あと戦闘が終わったら瞑想で全快。

ウィッチャーの生活って大変ですね。

あまりの生活苦のために里帰り、違ったホワイト・オーチャードに戻ろうとしたら、道が分からない。

この世界はメチャメチャ広くて、馬を走らせても村から村まで10分以上はザラ。
そこで初めて、道しるべのマーカーから別のマーカーにジャンプする「ファストトラベル」の仕組みを知りました。

いや説明あったけど、マニュアル読まない子なんです。

ようやっとホワイト・オーチャードに戻って、さあ残したサブクエストをこなして経験値を稼ごうとしたら、すでに消滅。
サブクエストは時間制限(メインクエストの進行)アリが多かったのだ。

後に、体力回復する上で大事な霊薬「春ツバメ」を作るクエストを逃していたと知りました……。

標識から標識へワープする「ファストトラベル」を使いこなすのが攻略の秘けつ。ゲームマップがかなり広いので、馬で移動すると何時間もかかってしまうことに


ここまでで、ざっと10時間。思い返せばいろんなイベントがありました。

坑道に潜り人助けをして、真っ暗の中で水に潜って幼虫の卵を破壊。
のこのこ出てきたボスに挑んだら瞬殺され、そこでクエストに必要なレベルを確認したら20以上足りず、泣きながら逃げてきたことも。

わりとヒドイ目に遭わされやすい世界だが、野犬を狩って瞑想していれば何とか先に進める。
人々との会話の選択によって、その後の展開も大きく変わるらしいとの情報に胸ふくらませながら、とりあえず霊薬(中毒性のあるヤバイやつ)や武器の製作レシピ集めに走り回るウィッチャーの旅は、しばらく続けられそうです。

 

 

The Witcher® is a trademark of CD Projekt S. A. The Witcher game © CD Projekt S. A. All rights reserved. The Witcher game is based on a novel by Andrzej Sapkowski. All other copyrights and trademarks are the property of their respective owners.

 

Reported by 多根清史


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