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インタビュー株式会社ワン・トゥー・テン・デザイン

株式会社ワン・トゥー・テン・デザイン
2015年6月11日。東京・原宿に一軒のショップがオープンしました。その名も「PEPSI STRONG BAR」。サントリー食品インターナショナル社の主力ブランドの一つ、ペプシの新商品「PEPSI STRONG ZERO(ペプシストロング ゼロ)」の発売にあわせて開設された、期間限定のポップアップショップです。ショップ内には、“ペプシ最強の刺激”をテーマにした新商品の発売プロモーションの一環として、アトラクションマシン「PEPSI STRONG BALL」が登場。このマシンで楽しめる体感型ゲームとして開発されたのが「PEPSI ONI-GOKKO」です。この「PEPSI ONI-GOKKO」の開発に、最新最高性能のGeForce GTX TITAN Xを搭載したGALLERIAが採用されました。今回は、マシンの企画とゲームクリエイティブを担当した1-10designの丸山氏と徳井氏に、開発の様子をお聞きしました。
  • プロデューサー 丸山研司氏

    プロデューサー

    丸山研司 氏

  • インスタレーションデベロッパー 徳井太郎氏

    インスタレーションデベロッパー

    徳井太郎 氏

Oculus Riftを軸にした企画立案

今回のプロジェクトに関わるきっかけは、どういったものだったのでしょうか?

  • 丸山 氏
  • もともと僕らは、大手イベント企画制作会社であるTOWさんといっしょに、デジタルを絡めたイベントをいっしょにやりましょうということで、プランニングレベルから協業しているんです。そこで、プロジェクトが立ち上がる段階から相談をいただくことが多いのですが、今回もそんなような感じでお話をいただきました。

立ち上がりの段階ではどのようなコンセプトだったのでしょうか?

  • 丸山 氏
  • そもそもはOculus Rift※を使って面白いことをできないかというのが、一番のテーマでした。そこから、どうすればおもしろいものを作れるかを中心に練り込んでいった流れです。
  • ※Oculus Rift(オキュラス リフト)は、オキュラス社が開発したバーチャルリアリティ(VR)に特化したヘッドマウントディスプレイとVR映像を計算・出力するソフトウェアで構成されるシステム。広視野角と使用者の頭の動きに追従するヘッドトラッキング技術が最大の特徴で、2012年に発表された。2013年からは開発者向けキットが出荷されたほか、2014年にはオキュラス社がFacebookに買収され、以後Facebook傘下で開発が進められている。正式リリースは2016年初頭を予定。

そこから「PEPSI ONI-GOKKO」のイメージに至るまでは難航されましたか?

  • 丸山 氏
  • いえ、そこはすんなりいきました。ペプシといえば、やはりあの桃太郎が巨大な鬼に立ち向かうTVCM「Forever Challenge」が昨年大変な話題を呼びましたから、それを使わない手はないです。また、Oculus Riftを使いたいという前提がありましたが、あのカッコいいCMの世界観の中に入ってみたいと思う人は、そもそもいっぱいいるはず。そういったところから、Oculus Riftを使ってみんなにあの世界に入ってもらいたいという提案をしたら、すんなりオッケーをいただけました。
インタビュー写真

UNREAL ENGINEの負荷にも難なく耐えるGALLERIA

そこから実際の開発に入られたわけですね。

  • 丸山 氏
  • まずはゲームコンテンツということで、どのゲームエンジンで作るのかという選択がありました。そうしたら、ちょうど本社のほうでUNREAL ENGINEの研究開発を進めていて、その成果を考えると高精度のCG、リアル体験、そしてOculus Riftを使うということで、UNREAL ENGINEが最適だという結論に達したんです。当時は、といっても今もですけれど、あれだけの規模のUNREAL ENGINEを使ったインスタレーションの事例というのはまだなかったので、いいチャンスだというのもありました。ところが実際にテストを始めてみると、レンタルしてきた他社のPCで動かそうとしたら、まともに動かないし、フレームレートも低いままなんです。
  • 徳井 氏
  • そのちょっと前に開催された公式の大型勉強会であるUNREAL FEST 大阪2015で、弊社が「UNREAL ENGINEの可能性について」というテーマでスピーカーとして登壇したのですが、その際にサードウェーブデジノスさんと名刺交換をさせていただいていたんです。
  • 丸山 氏
  • そこで、あそこならUNREAL ENGINEがバリバリ動くPCを出してくれるはずだということで、相談に乗っていただきました。

1-10designさんからはどういったオーダーをされたんですか?

  • 丸山 氏
  • とにかくフレームレートを出してほしいというのが主題でした。そうして作っていただいたマシンを使ってみたら、すんなり動くんです。いままでの苦労はなんだったのかという(笑)。本番では、「PEPSI STRONG BALL」内のOculus RiftにGALLERIAを接続していて、Oculus Riftへ送り出す映像をリアルタイムで生成します。「PEPSI STRONG BAR」には、2機の「PEPSI STRONG BALL」を設置するので、それぞれに1台のGALLERIAを用意して接続。あとは、予備機として1台用意していただきました。

物心両面でのサポート

イベントの運営面で、不安な点はありましたか?

  • 丸山 氏
  • 実は、我々のようにイベントの運営が多いと、車や新幹線などでの機材の輸送も多く、その際に機材が壊れる、というケースは今までも良くあり、今回もその点は心配していたんです。そこで、サードウェーブデジノスの担当の方に、「過去、機材をイベント会場に輸送するときに調子が悪くなることが多くて、輸送が不安なんです。」という話をしたら、特注で輸送用にキャスター付きのPCトランクケースを制作してくれたりと、物心両面で手厚くケアしていただきました。本当に心強かったです。

強刺激の具現化と魅力的な世界観の両立

「PEPSI ONI-GOKKO」を作る上で一番難航したポイントはどこでしたか?

  • 丸山 氏
  • 映像面でいうと、CMで描かれている世界というのはそれほど多くないので、あの世界観を踏襲して新規にCGを起こす作業というのがそれなりの物量でありました。その際に、CMの世界観を損なっていないかといった部分には、相当気をつかいましたね。あとは、体験者が走るコースの作り方は試行錯誤の連続でした。
  • 徳井 氏
  • ハード面では各種の連係の部分がシビアでした。Oculus Riftを装着してお客さんに走ってもらうわけですが、走っているステージと筐体の同期や、お客さんの動きの認識と筐体の制御、筐体のLEDの制御など、リンクする要素がものすごく多かったんです。
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「PEPSI ONI-GOKKO」のテーマのひとつに“強刺激”というのがありますが、この部分を表現するために留意されたのは、どういった部分でしょうか?

  • 丸山 氏
  • 「鬼に追いかけながら目的を達成する」という部分ですね。
  • 徳井 氏
  • 鬼ごっこというイメージからすると“逃げる”と思いがちなんですが、鬼の攻撃をかいくぐりながら“チャレンジする”というのが本筋です。
  • 丸山 氏
  • ギリギリのところで、走りきれるかどうかという部分のさじ加減が重要だと思っていて、そこの妙味がスリリングで刺激的な体験に繋がればというのが狙いでした。

繰り返しのテストが作品の完成度を高めた

本番前のテストはどんな状態で行われたんですか?

  • 丸山 氏
  • 何回というレベルではなくて、借りていた倉庫に頻繁にいってテストしました。移動の回数が多いので、さきほどお話したキャスター付きのPCトランクケースが本当に便利だったのが印象的です。手応え自体は、わりと早い段階でつかめていたんですが、完成度的には最後までブラッシュアップを続けていました。主に細かいところの調整なんですが、VR空間内に表示される「止まる」であるとか「ジャンプ」といった指示のサインをわかりやすくしたり、といったチューニングの部分に時間を割きました。というのも、そのサインが出たからといって、お客さんがちゃんとその行動をできるかどうかというのは、人それぞれだったりします。なので、いろんな人にテストプレイをしてもらって、ちょうどいい塩梅になるように調整をかけていきました。

テストを経ていよいよ本番ですが、最初に稼働した際はいかがでしたか?

  • 丸山 氏
  • 初陣は、「PEPSI STRONG BAR」のオープニングイベントで、小栗旬さんが実際にプレイされたんですが、まずは無事に最後まで動いてくれたのでものすごく安心したのを覚えています。小栗さんも、予想以上に楽しんでいただけたようで、プレイされたあと汗のせいでペプシストロング ゼロのフタがあけられずに「フタもストロングなんだな」という名台詞まで飛び出して、大成功といってよかったのではないかと思います。
  • 徳井 氏
  • 2週間のイベント期間中、GALLERIAをはじめ、システム全体が安定して動作を続けていたのも、本当によかったです。テストでいくらよくても、本番で止まってしまったら目も当てられませんから。

連日の大盛況と恋のキューピッドになったGALLERIA

一般のお客さまの反応はいかがでしたか?

  • 丸山 氏
  • 多くのメディアに取り上げていただけたこともあって、連日1000人以上の方が足を運んでくださいまして、週末には160分待ちでも並んでくださいました。そこまでしてやりたいと思っていただけたのは、本当に幸せでしたね。
  • 徳井 氏
  • ツイッターをのぞいてみると、みなさんが話題にしてくださっていたりと、とてもうれしかったです。
  • 丸山 氏
  • 男性のお客さんは、女性といらっしゃってると、かっこつけちゃうせいか反応が薄いんですけれど、女性のお客さんは全力で喜んでくれたり、リアクションが大きかったりと見ていてハッピーな気持ちにさせてもらいました。余談ですが、一緒に開発していた後輩が、「俺が作ったのがあるから」という口説き文句で、女の子をデートに連れてきて「PEPSI ONI-GOKKO」をプレイしてもらったんです。そうしたら見事に成功して、お付き合いできることになったんです。本当にGALLERIAさまさまで、彼女ができたようなものですよね。「PEPSI ONI-GOKKO」をきっかけにカップルができたということで、サントリーさんも喜んでらっしゃいました(笑)。
インタビュー写真
失敗の許されないシビアな現場で、最新テクノロジーを用いた大規模の体験型アトラクションを見事に成功に導いたGALLERIA。恋愛成就のお手伝いもできたようで、御利益まで感じそうになる活躍ぶりです。「PEPSI ONI-GOKKO」は、「PEPSI STRONG BAR」での2週間の会期を終えたあと、10月には新宿バルト9でのコラボイベント、さらに12月には奈良県橿原市にオープンしたユナイテッド・シネマ橿原のオープニング記念イベントにも登場しました。今後も、「PEPSI ONI-GOKKO」がいろんな場所にやってきて、遊べる機会が増えるとうれしいですね。これからのGALLERIAの活躍にご期待ください。

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