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トランジション2015

Steamでの展開も始まった“昔ながらの”シューティングゲームファンイベント
「トランジション2015」レポート
試遊やスコアアタック、ゲーム開発者によるトークショーも開催

2015年12月26日、東京、秋葉原でPCとシューティングゲームのイベント「トランジション2015」が開催された。

イベントのテーマは「PCでシューティングゲームを遊ぼう」というもの。ここで言うシューティングゲームはFPS(First Person Shooter)ではなく、自機を操作して敵弾を避け、弾を打って敵を倒すというクラシックなタイプのゲームだ。いわゆる「ビデオゲーム」の初期から続くジャンルで、かつては全国規模の大会が開催されるほど絶大な人気を誇った。しかし近年はかつてほどの人気はなく、コアなファン向けのゲームというイメージが強い。

その理由の一つとして、コンシューマーゲーム機で発売されるタイトル数が少ないことがあるだろう。それもジャンルの人気が低下した結果ではあるものの、新しいファンが増えにくい要因になっていることは間違いない。そこで今注目されているのが米国のPCゲームプラットフォーム「Steam」だ。PCはどのコンシューマーゲーム機よりも普及しているという強みがある。そのため国内メーカーもSteamに注目し始めた。象徴的な出来事の一つとして、昨年11月にケイブが同社の人気作「虫姫さま」をSteamで発売したことが挙げられる。第2弾として「デススマイルズ」を2016年初春に発売すると本イベントのセッションで発表するなど、PCへの展開は今後増えていくようだ。

トランジション2015を主催したデジカはSteamでのパブリッシングや決済、Steamで使えるゲームのダウンロードコード「Steamキー」の販売といった周辺業務を手がけている。冒頭の挨拶では、Steamを運営するValveに働きかけ、ストア内のジャンル分けを修正したと報告した。これまでの「シューティング」はFPSも混ざって検索結果に現れる上にそちらの方が数が多く、シューティングゲームは探しにくかった。

これは、Steamがジャンル分けをきちんとしていなかったわけではない。英語の「Shooter」は、FPSもシューティングゲームも含めた、より広いジャンルを表す言葉だ。これを和訳した際に「シューティング」を使ってしまったと思われる。直訳としては正しいが、日本では一般的にFPSをシューティングとは呼ばない。こうした文化の違いがずれを生んだと思われる。英語でシューティングに近いニュアンスの言葉は「Shoot 'Em Up」だ。しかしこちらは「全方位シューティング」と訳されてしまっていた。現在はシューティングのタグを選ぶとShoot 'Em Upと同じ検索結果が現れる。文字でシューティングと検索した場合でも、ゼロではないもののFPSはあまり引っかからない。シューティングゲームのファンだけでなく、これからSteamを利用し始める人にとっても使いやすくなっていると言ってよいだろう。

Steam

「Steam」はPCゲームのプラットフォーム。クライアントソフトでゲームの購入、ライブラリ管理、ゲーム起動時の認証と、ゲームを遊ぶための機能を一通り備えている。ゲームのレビューを書いたり、他のユーザーと交流したりといったこともできる

シューティング

ストアで「シューティング」のタグで検索したところ。FPSと区別されたため、探しやすくなった。

会場では現在Steamで購入できるシューティングゲームの試遊やスコアアタックが行われた。ケイブはグッズ販売のブースを出展しており、キャラクター缶バッジのガチャガチャは売り切れまで常に行列を作っていたほどの盛況ぶりだった。

試遊スペース

会場では試遊スペースを用意し、Steamで購入できるシューティングゲームを遊べるようになっていた。
液晶ディスプレイを縦置きにした環境はアーケード筐体さながらの迫力だ。

スコアアタック

スコアアタックの様子。開始前にエントリーしておく方式だったため、スムーズに進行していた。
1位に入賞した人には純金製のWebマネーが贈呈された。

ケイブの物販ブース

ケイブの物販ブース。キャラクター缶バッジのガチャガチャは売り切れるまで常に数十人もの行列を作っていた。

会場奥のステージではシューティングゲームの開発者などによるセッションが行われた。用意された50ほどの観客席はほぼ埋まり、立ち見も出るほどの人気。「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」の開発陣や、「XIIZEAL(トゥエルブジール)」(トライアングル・サービス)の藤野俊昭氏、「エスカトス」(キュート)の米沢勇気氏などが登壇し、開発の裏話やゲームの見どころなどを解説した。

通常、アーケード筐体やコンシューマーゲーム機は登場時からハードウェアのスペックが変わることはない。ゲームの動作に影響が出てしまうためだ。それに対してPCは機種によってスペックがそれぞれ違うという特徴がある。世代の古いPCを使っているという人も多い。要求スペックを高くしてしまうと「買ったけど遊べない」という人が出てしまう恐れがあり、低いスペックでも動作させられるようにする配慮も必要になる。一方で、PCならではの仕様も作れる。例えば、エスカトスは4K(3840×2160ドット)の解像度に対応している。ゲームプレイには直接関係しないが、低解像度では潰れてしまう背景も視認できるようになる。画面の解像度さえ一定ではないPCだからこそ生まれた演出と言える。

セッションで講演したデジカの岩永朝陽氏は、「Steamの登録者数は2015年3月時点で1億2500万人を超え、現在はさらに増えている」と話し、PCがゲームのプラットフォームとして盛り上がりを見せているとした。Steamの今後の展開としてはハードウェアの製品もあり、PCで実行しているゲームをテレビにストリーム配信し、リビングでゲームを遊べるようにする「Steam Link」と「Steamコントローラー」や、「Steam OS」と「Steam Machine」による専用マシンを紹介した。従来PCゲーミングはマニアックなイメージだったが、ずっと身近なものになっていくとした。

デジカの岩永朝陽氏

講演するデジカの岩永朝陽氏。近年はPCゲーミングの注目度が上がって来ていると話した。

セッションの様子

「これからの『STG』の話をしよう! アーケード、コンシューマ、PCとその未来」と題したセッションの様子。
左からグレフの丸山博幸氏、エムツーの堀井直樹氏、四ツ羽根のよつば氏、ケイブの清水則雄氏、エイティングの外山雄一氏

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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